総務省は8月10日、「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」の改正版を公表。また、「eSIMサービスの促進に関するガイドライン」を同日付けで策定した。

  • 総務省による発表(一部) 出典:総務省 報道資料より

総務省では、2020年11月から事業者間の乗換えを円滑化にするための取り組み「スイッチング円滑化タスクフォース」を進めており、2021年5月28日に「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」の改正案や、「eSIMサービスの促進に関するガイドライン」策定案を公表。これらの案に対する意見募集などを行ってきたが、キャリアやMVNOサービス事業者などから集まった意見を踏まえ、今回「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」の最終改正版を発表し、「eSIMサービスの促進に関するガイドライン」を策定した。

これらのガイドラインでは、2021年10月1日以降に発売する端末についてSIMロックを原則禁止とするほか、キャリアがeSIMサービスの提供を促進すること、eSIMの情報をオンラインで書き換える「RSP」(Remote SIM Provisioning)機能を必要に応じてMVNOに開放すること、などの方針が示された。内容はほぼ2021年5月28日の改正案・策定案が踏襲されている。