ASUS JAPANから、「ROG Gladius III Wireless」がやってきました。また「ワイヤレス」で「軽量」で「2.4GHzとBluetoothと有線が使える」いつものゲーミングマウスかな、と思いつつ仕様と外観をチェックしたところ、これはもしや“筆者の好み”に合致しているのではという直感があったので、写真多めのフォトレビューでお送りいたします。前回の「ROG Keris Wireless」レビューと重複する内容はさらりと触れるにとどまっているので、よろしければ先にお読みください。
この形状はもしや!!!
まずこの形状に関して言及すると、これはいわゆるMicrosoftの伝説的マウス「IE 3.0」のクローン系統に属するものだと言えるでしょう。Razerの最主力マウス「DeathAdder」シリーズなども似たような形状です。自分が「Razer DeathAdder V2 Pro」を愛用しているということもあり、握った瞬間から何年もROG Gladius III Wirelessを使ってきたかのような安心感がありました。
特にこれはいいな! と感じたが2点あり、1つ目は全体的にマットな塗装が施されていて高い質感を備えているところ。最軽量を突き詰めたモデルではPBT素材のままの製品もありますが、個人的にはこのくらい質感とのバランスを重視している製品のほうが好みです。
また、左右側面のグリップがしっかりと効いているところも素晴らしく感じます。親指が当たる左側面にはASUS ROG感のあるデザインが施されている他、右側面も薬指と小指でしっかりマウスを支持できるラバー仕様。前回レビューしたROG Keris Wirelessはグリップ感がやや物足りなかったので、この仕様は個人的に大歓迎。握ったときの安定感に不安はありません。
ところで、ROG Gladius III Wirelessという製品名をよく見ると、どうやら三代目のようです。製品ページで前モデルとの性能の違いを見比べてみたところ、最大DPIが16,000から26,000に向上している他、重さがなんと30%前後軽量化しているとのこと。外観にも大きな違いがあり、前モデルでは大きく張り出していたクリック部が控えめに。シンプルで洗練された印象になりました。
スイッチ交換にも対応
ASUSのゲーミングマウスには「ROG専用スイッチソケット」機構を採用している製品が多くあり、本製品も例外ではありません。本体底面のネジを2本外すだけでかんたんにマウス内部にアクセスできるようになっており、同梱されている予備のスイッチと交換することができます。マウスは可動部としてこのスイッチがまず壊れがちなので、製品寿命の長期化にも役立ちそう。デフォルトで装着されているのが「ROG Micro Switch」で、交換用のスイッチはオムロン製となっています。
スイッチを交換してしばらく使ってみましたが、思ったより使用感に差はないなという印象。ただ、個人的にはデフォルトで装着されている「ROG Micro Switch」の方が好みでした。というのも、オムロン製スイッチに付け替えるとクリック音に金属音のような残響が加わってしまい、ほんの少し気になるように。よほど神経質な場合を除いて問題ないと思うので、交換用保守パーツとして役に立ちそうです。
今までずっとこのマウスを使ってきたかのような安心感
最後に、ROG Gladius III Wirelessを用いてFPSゲームをプレイ。上述したように、同系統の形状を採用しているマウスを普段使いしているため、「特に際立った変化が感じられない」という身もふたもない使用感でした。ここで強調したいのは、いわゆるIE 3.0クローン系のゲーミングマウスを求めている人にとってこの製品がぴったりだということ。さまざまなブランドからこの形状に似たマウスが展開されていますが、ROGブランドのものが欲しい! というASUSファンは絶対に要チェックです。
実売価格は13,200円前後で、6月25日に発売を予定しています。