コロナ禍でIT・ネットや医療系など関連株価が上昇し、2021年も高値で推移しているようです。今こそ投資を始める時なのでは!? と思った筆者、まずは「au PAY ポイント運用」を本格的に活用することにしました。
ポイントで手軽に投資体験できる「ポイント運用」
今は大手キャリアを中心に、さまざまなポイント運用サービスが提供されています。ポイント運用とは、ポイントを使って資産運用を疑似体験できるサービス。疑似体験と言っても値動きは実際の投資信託や株価に連動していて、その値動きに合わせてポイントが増減します。
筆者は2020年末、auが提供する「au PAY ポイント運用」に何気なく1,000ポイント(Pontaポイント)を入れたのですが、久しぶりに様子を見てみると、1,061ポイントになっていました。約5カ月で61ポイントも増えるなんてスゴイ! この調子で推移したら、1年間のリターンがプラス14.6%にもなる計算になります。
今は三大メガバンクの定期預金でも0.002%の低金利。このポイントサービスを利用しない手はないと、本格的にポイントを運用することにしました。ポイントだと自分のお金を支出するわけではないので、仮に株価が急落して元本割れしたとしても、それほど痛手を感じないはず。そして運用している間はポイントの有効期限がリセットされるので、「月末までにポイントを使わなきゃ!」といったポイント管理のストレスがなくなります。au PAY ポイント運用では100ポイントから始められるところも手軽です。
投資は時期を分散させながら、長期で積み立てていく方法で進めたいため、継続的に貯まるポイントで運用する必要があります。例えば毎月のスマホ料金の支払いで貯まるポイントや、買い物して得られるポイントなどです。
筆者の場合は電子マネーのnanacoにチャージするクレジットカードとして「リクルートカード」を利用。貯まったリクルートポイントをPontaポイントに交換しているので、定期的にPontaポイントが貯まる仕組みができています。そこでPontaポイントを使う「au PAY ポイント運用」をそのまま利用することにしました。
投資のいろはを勉強できるミッションが楽しい
「au PAY ポイント運用」はauのユーザーでなくても、au IDを持っていれば利用することができます。「au PAY」アプリ内のミニアプリ「ポイント運用」から操作でき、利用規約に同意したら自分の保有ポイントの中から何ポイントを追加するかを選びます。
利用者数は100万人を突破(2021年5月20日時点)。そんなみんなの運用状況も見ることができます。運用ポイントを追加した人数や、ポイントを引き出した人数を日ごとに確認でき、過去30日間の平均追加ポイント数、平均引き出しポイント数もわかるので、それらの情報を参考に運用することができます。
サービスの中にはポイント運用の基礎や投資の練習ができるミッションがあって、それを1つずつクリアすることで知識を身に付けていける仕組みもあります。筆者は実践編まで進み、定期的にポイントを追加して積み立てているところ。10回積み立てれば応用編に進むことができます。徐々にレベルアップしている感じが楽しい!
「ポイント運用」と「ポイント投資」の違いって何?
ポイントを使って投資できるサービスには、「ポイント投資」というサービスもあります。ポイント運用との大きな違いは、ポイント運用がポイントのみを運用するのに対して、ポイント投資はポイントに加えて現金でも運用できるところ。これは引き出す場合も同じで、ポイント運用はポイントでしか引き出せませんが、ポイント投資は現金でも引き出すことができます。つまり利益が出た時に使い勝手が良いんですね。
このため、ポイント投資は証券会社の口座が必要になります。選べる投資先も増えるので、ポイント投資の方がより本化的なサービスで、専門的な知識が必要になります。
au PAYのミニアプリにもauフィナンシャルグループのauカブコム証券が提供する「ポイント投資」というサービスがあります。利用するには口座開設(無料)が必要。選べる投資信託も30本程度と多くなります。
とはいえ、auカブコム証券では本来1,200本以上の投資信託を取り扱っており、au PAYの身にアプリではその中から30本程度を抜粋してくれているので、まだまだ初心者向け。筆者も地道にミッションをクリアしながら知識を付け、ゆくゆくは「au PAYポイント投資」に移行。さらにネット証券などを使った投資にスキルアップしたいと思っています。
この「au PAY ポイント運用」のほかにも、さまざまなポイント運用サービスがあります。各社サービスの違いは主に運用方法で、「au PAY ポイント運用」は投資先が1つでおまかせなのに対して、積極的な運用を目指すアクティブコース、安定的な運用を目指すバランスコースなど、複数から選べるサービスもあります。もちろん運用している会社やファンドが違うので、それぞれの結果にも差が出てきます。
「将来に向けて資金を増やしておきたいけど、投資をするのはハードルが高い……」。まさに筆者がそうなのですが、まずはポイントを運用して、その増減などから株価などに興味を持つ、そんな低ハードルの入門法から始めてみています。
現金を使わず、手軽に支払えるキャッシュレス決済。多くの会社が独自のサービスを展開し、それぞれに強みを持っています。連載「モバイル決済ミニ情報」では、主にスマートフォンを使った決済サービスにまつわる小ネタを紹介していきます。 |