食肉加工業者大手のJBS Foodsは6月3日(米国時間)、「JBS USA and Pilgrim’s Announce Resolution of Cyberattack — JBS Foods」において、サイバー攻撃を受けて一部の工場や施設を停止していたが、同日、全世界のすべての施設が完全に再稼働したと発表した。サイバー攻撃による操業停止の損失は1日分以下に抑えることに成功したとして、全世界の事業で失われた生産量は来週末までには完全に回復し、生産者、消費者、従業員への潜在的な悪影響を抑えることができるだろうと説明している。
JBS Foodsは5月31日(米国時間)、その前日にJBS Foods USAがサイバー攻撃の標的になっていることを発表した。サイバー攻撃に対処するため、影響を受けるすべてのシステムを停止した旨も伝えられている。
その後、JBS Foodsは日ごとに状況を報告。
- JBS USA and Pilgrim’s Announce Progress in Resolving Cyberattack — JBS Foods
- JBS USA and Pilgrim’s Anticipate Global Operations at Near Full Capacity — JBS Foods
幸い、暗号化されたバックアップサーバは影響を受けなかったことから、数日という期間での普及が可能だったと説明している。
複数の報道がこのサイバー攻撃に使われたマルウェアがランサムウェアであったことを伝えているが、サイバー攻撃に使われたマルウェアや侵入の経路などについてJBS Foodsから詳しい発表はまだ行われていない。