米Qualcommは5月25日 (米国時間)、モバイルノートPC向けSoC「Snapdragon 7c Gen 2」を発表した。2019年末に発表したSnapdragon 7cからCPUパフォーマンスを引き上げた性能強化版。今年の夏に最初の搭載製品が登場する見通し。
QualcommのモバイルノートPC向けSoCは、Snapdragon 8cx Gen 2がメインストリーム向け、そしてSnapdragon 7cがエントリー帯向けという位置付けで、7cはChromebookで多く採用されている。
CPUは7cと同じ「Kryo 468」(オクタコア)だが、最大2.4GHzだったクロック周波数が7c Gen 2では2.5GHzに強化された。長いバッテリー時間、ファンレス・デザインが可能な効率性に、よりレスポンシブな動作をもたらす。Qualcommによると、一般的なエントリー帯のノートPCの最大2倍の効率性(バッテリー動作時間:最大19時間)で、競合するPCプラットフォームに比べて最大10%高いシステムパフォーマンスを可能にする。
Snapdragon X15 LTEモデムを搭載。セルラーと、Qualcomm FastConnectによるWi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac)をロケーションに基づいて切り替えるスマートな常時接続を実現する。音声認識やコンピュテーショナルフォトグラフィ、セキュリティなど、近年活用が進むAI機能は第5世代のAIエンジンを搭載し、処理性能は5TOPSを超える。