Mozillaは4月19日(米国時間)、Firefox 88の配信を開始した。このバージョンには機能追加のほか、バグの修正や機能廃止などが含まれている。注目される主な変更点は次のとおり。
- JavaScriptが組み込まれたPDFファイルにおけるPDFフォームをサポート。一部のPDFフォームは入力値検証やインタラクティブ機能にJavaScriptを使用している。
- 印刷機能の改善。表示されるマージンの距離単位をローカライズ。
- Linuxにおいてタッチパッドを使っている場合にスムーズにピンチズームができるように変更。
- クロスサイトプライバシーリークを回避するために、window.nameデータを元のWebサイトから分離。
- スクリーンリーダが視覚的に表示されないようになっているテキストを誤って読まないように修正。
- 過去50秒以内に同じサイトの同じタブから同じデバイスへのアクセス許可を求めないように変更。
- スクリーンショットを撮る機能をURLバーのページアクションから削除。スクリーンショットを撮る場合は右クリックしてコンテキストメニューを開いて「スクリーンショットを撮影」を選択するか、ツールバーにスクリーンショットのショートカットを追加して利用する。
- FTPサポートを無効化。今後のリリースでは完全に削除する予定。FTPサポートを廃止することでセキュリティ上のリスクを低減し、暗号化されていないプロトコルのサポートを取り除くことができる。
FTPの機能は今後のリリースで完全削除が計画されているという。
Firefoxはメニューから「Firefox について」を選択することでバージョンを確認可能。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってFirefoxを再起動することでバージョンアップが適用される。