Google Chromeチームは3月4日(米国時間)、「Chromium Blog: peeding up Chrome's release cycle」において、2021年第3四半期に提供を予定している「Google Chrome 94」以降、リリース間隔を6週間から4週間へ短縮すると発表した。セキュリティアップデートはこれまで通り隔週で提供される。これまで新機能の配信まで6週間かかっていたものが、2021Q3からは4週間ごとに新機能が反映されることになる。

新しいリリースサイクルに関しては次のページに情報がまとまっている。

Googleはこの10年間、6週間ごとにGoogle Chromeのリリースを行ってきた。最近ではセキュリティ脆弱性やリグレッションバグを修正するために6週間ごとのリリースの間に2週間ごとにマイナーアップデートを実施している。Googleはこうしたリリースエンジニアリングの取り組みを経て、6週間よりも短い期間でのアップデートが可能だと判断するに至ったと説明している。2021Q3以降は4週間ごとにGoogle Chromeの新しい機能が使用できるようになる見通しだ。

なお、頻繁に機能がアップデートされては困るという企業や開発者向けのチャンネルとして「Extended Stable (拡張安定版)」を設けるとしており、こちらは倍の8週間ごとにリリースが提供されるという。

拡張安定版も隔週でセキュリティアップデートやリグレッションバグの修正などのマイナーアップデートが実施される見通し。リリースから8週間後に、そのときの安定版と同じバージョンへアップデートが行われることになっており、安定版のバージョンを1つごとに飛ばしながら8週間の提供が行われていくものとみられる。