凸版印刷は2月2日、SOSO H&Cと共同で、小型軽量なイヤホン型脳波デバイス「b-tone(ビートーン)」を開発したと発表。2021年度の販売に向け、東京・有楽町の体験型ストア「b8ta」でb-toneを参考出展し、実機で人の心理状態を可視化するデモ体験を行っている。出展期間は3月31日まで。
世界最小・最軽量クラスを謳う脳波デバイスで、脳波や心拍、加速度も計測でき、活動量や姿勢などの情報を取得可能。耳に装着してイヤホンとしても使え、eラーニングやテレビ会議などで使いながら集中状態を測ったり、ストレスやリラックスといった人の心理状態を計測し、可視化できるとする。
従来の脳波デバイスはヘルメット型やヘッドバンド型といった装着負荷の高いものだったが、b-toneは小型軽量化を実現し、長時間の装着と計測を可能にした。
近年、企業における従業員の生産性向上に関する取り組みが活発化し、教育分野でも生徒の学習をより効率化する手法の開発が求められるなど、働き方・学び方に関する課題解決の必要性が高まっている。凸版印刷は、同社が提供するパフォーマンス向上ソリューションのひとつとして、b-toneをSOSO H&Cと共同開発したとのこと。
凸版印刷は、同製品のb8taへの出展を通じて、2021年度の販売に向けたマーケティングを行うとともに、新たなビジネス用途での活用に向けた協業先を募る。また今後も、b-toneをはじめとしたパフォーマンス向上ソリューションを推進し、2025年度までに関連受注を含めて累計約10億円の売上を目指す。