イヤホンといっても用途はいろいろ、音楽鑑賞にネット動画試聴、WEB会議など挙げればキリがありません。ステレオ音声を楽しむのであれば、通常は左右の音量を揃えるものですが、片耳で相手の声を聞き取れば用が足りるWEB会議ではその必要はありません。音楽鑑賞にしても、ライブなど左右のバランスが微妙に異なる音源ではそれぞれの音量を変えたくなることがあります。

イヤホンの左右どちらか一方を使う場合は、音声をモノラルに設定するといいでしょう。左右から聞こえる音声がまったく同じになりますが、右側だけを装着したとき左チャンネルのみから出力される音が聞こえないというステレオ時のデメリットがありません。左が英語で右が日本語といったステレオを利用した二カ国語音声も、英語と日本語をミックスした音声で聞くことができます。

システムがAndroid 10以降であれば、新機能「オーディオバランス」を利用し、イヤホンの左右で音量差を設けることもできます。左右どちらかに寄っている音源でも、この機能を利用すれば左右均等の音量で聞くことができます。二カ国語音声もこの機能で調整すれば、英語が3割で日本語が7割の音量にすることが可能です。

このオーディオバランスは、モノラル音声と同様ユーザ補助機能に位置付けられています。設定アプリでユーザ補助画面を開き(利用するAndroid端末により場所は異なります)、オーディオバランスのスライダーを左右へ動かせば、すべてのアプリに適用されます。イヤホンの種類(有線/Bluetooth)に関係なく利用できるため、音楽や動画、ゲームやWEB会議などいろいろな用途に活用してみては?

  • 「オーディオバランス」を使えば、どのイヤホンでも左右の音量差を設けることができます