リコーと東急建設は11月12日、東京メトロ銀座線渋谷駅線路切替工事における施工管理業務において、VR技術を活用し、これから建設する構造物をVR空間で関係者が共有し、施工上の情報共有・合意形成を迅速に行うことで業務効率化を目指す実証実験を行うことを発表した。

  • 東急建設の3次元モデルを元に構築したVR空間

    東急建設の3次元モデルを元に構築したVR空間

両社は、リコーが提供するソリューションで、東急建設が普段使用している3次元データをそのまま活用し、設計者や施工管理の担当者、様々な分野の専門技術者など複数の関係者がオンラインで集結し議論することができるバーチャルワークプレイスを構築する。

VR技術により、建設するモデルの中にあたかも実際に入る感覚で、あらゆる角度から複数の関係者で同時に確認可能となり、品質や安全性の確保が図れるという。

  • リコーのソリューションにより同じVR空間に複数が参加可能

    リコーのソリューションにより同じVR空間に複数が参加可能

なお、「リコーバーチャルワークプレイス」は、顧客の任意の空間をVR上で再現し、各自がVRゴーグルを使ってその空間に一堂に会することが可能。高いインタラクション性や発想の広がりを相互に共有できるスクリーンシェア、音声入力機能などが特徴で、付箋を貼ったりしながらアイデアを出すブレインストーミングのミーティングなどにも活用できるという。