スマートフォンのシステム(OS)はつねに最新の状態に保つべき、これは一般論として正解です。知られざる不安定要素が含まれる可能性はあるものの、最新の機能とセキュリティ、これまでに発見された不具合の解消プログラムが盛り込まれていますから、システムアップデートが公開されてから間を置かずに適用しましょう。

iPhoneのシステム(iOS)も同様ですが、システムアップデートが入手可能になり次第自動的に適用するというオプションも用意されています。『設定』→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」→「自動アップデート」の順に画面を開くと現れるスイッチがそれで、緑色にすると有効になります。

問題は、似たようなスイッチが2つあること。上の「ダウンロード」はファイル群を手もとに取り寄せること、すなわちインターネット上のシステムアップデートをiPhoneの内蔵ストレージに保存することを意味し、下の「インストール」はその取り寄せたファイル群をシステム上の適切な場所に配置(コピー)することを意味しますが、この画面では2つの言葉が若干異なるニュアンスで用いられています。

上の「ダウンロード」スイッチは、適用可能なシステムアップデートが検出された場合、Wi-Fiが有効なときにかぎり内蔵ストレージに自動保存することを意味します。保存後に行われるべきインストール作業は行われず、いつでもアップデート可能な状態しておくための"備え"のスイッチです。

下の「インストール」スイッチは、ダウンロードが完了したシステムアップデートがあるとき、夜間(めやすとして深夜1時から5時の間)にかぎりインストール作業を自動実行します。ただし、iPhoneが充電中かつWi-Fi接続中であることが条件で、それ以外の場合は何も行われません。

iOS 14では、どちらのスイッチも初期設定でオンに設定されていますが、ダウンロードだけ自動実行しておき余裕があるとき手動でインストールする(上をオンで下をオフ)、アップデートを完全に手動で行う(上下ともオフ)という設定にすることも可能です。自分の都合にあわせて変更してみては?

  • よく似た名前のスイッチ、どう違う?