キヤノンは11月4日、EOS Rシリーズ用の標準レンズ「RF50mm F1.8 STM」を発表した。一眼レフ用のEFレンズでも親しまれた50mm F1.8の定番レンズのRFマウント版で、小型軽量と手ごろな価格を両立しつつ、RFマウント用に光学設計を改良して描写性能を高めた。価格はオープンで、予想実売価格は税込み28,600円前後。発売は12月下旬の予定。

  • EFマウントでも低価格で楽しい定番単焦点レンズとして人気のあった50mm F1.8のRFマウント版「RF50mm F1.8 STM」がいよいよ登場した

EFマウント版の「EF50mm F1.8 STM」の光学設計をベースに、RFマウントの大口径&ショートバックフォーカスを生かしたレンズ構成とし、収差を抑えて描写性能を高めた。最短撮影距離を0.35mから0.3mに短縮したほか、最大撮影倍率も0.21倍から0.25倍に向上し、被写体に近づいてボケ味を生かした撮影が可能。オートフォーカス用のモーターはステッピングモーター(STM)を継承する。レンズマウントは金属マウントとした。

  • レンズ構成

  • スナップの作例。美しいボケが得られる

  • 最短撮影距離、最大撮影倍率ともに改善され、接写時も被写体をより大きく印象的に写し取れる

おもな仕様は以下の通り。

レンズ構成 5群6枚
絞り羽根枚数 7枚
最小絞り F22
最短撮影距離 0.30m
最大撮影倍率 0.25倍
フィルター径 43mm
最大径×長さ 約69.2×40.5mm
質量 約160g