NECプラットフォームズは10月5日、Wi-Fi 5(IEEE802.11ac)の無線LAN規格に準拠したルータ4製品を発表した。上位モデルにはメッシュ機能を初搭載する。いずれも10月8日に発売し、価格はオープン。
ラインナップと店頭予想価格は、4×4ストリームのメッシュ機能付きプレミアムモデル「Aterm WG2600HP4」が税別11,000円前後、同スタンダードモデル「Aterm WG2600HS2」が税別8,000円前後。
2×2ストリームのメッシュ機能付きプレミアムモデル「Aterm WG1200HP4」が税別6,000円前後、同スタンダードモデル「Aterm WG1200HS4」が税別4,500円前後。
発表された4機種のうち、4ストリームの上位機「Aterm WG2600HP4」および2ストリームの上位機「WG1200HP4」では、親機と中継機が連携し自動で網目(メッシュ)状にネットワークを構築して通信エリアを広げる「メッシュ中継機能」を、Atermシリーズで初搭載した。同じAtermのメッシュ機能搭載モデル(リリース時点では2機種のみ)と組み合わせることで、通信エリアを柔軟に拡大できる。同社は、家の中で通信が不安定になっていた場所でも安定した通信を実現できるとし、メッシュ機能を搭載するAtermを今後拡大するという。
また、WG2600HP4ではアンテナ性能を従来より強化した新アンテナ「ワイドレンジアンテナPLUS」を採用。従来アンテナでは、3直交(X、Y、Z方向)アンテナが2本だったところ、新アンテナでは4本に増加。全方位に電波を飛ばせるアンテナを増やしたことで、従来比で約19%電波性能が向上し、電波が通りにくい場所に届きやすくなったほか、スマートフォンなどの接続デバイスがどんな角度でもつながりやすくなったとする。
このほか、電波状況をチェックし、Wi-Fi端末を最適な周波数帯へ自動で切り替える「バンドステアリング」はWG2600HP4とWG1200HP4で、利用中に周囲の無線LANアクセスポイントの利用チャネルをチェックして電波状態のよいチャネルに自動で切り替える「オートチャネルセレクト」は全モデルで引き続き搭載する。
有線インタフェースはWAN側1ポート・LAN側4ポートのいずれもギガビット(1000BASE-T)準拠で、IPv6(IPv4 over IPv6)に対応。IPv6対応回線サービスは、従来のv6プラス / transix / IPv6プラスに加え、新たにOCNバーチャルコネクト / クロスパスが加わった。また、いずれも最新の無線LANセキュリティ「WPA3」を採用している。
4×4ストリームに対応するWG2600HP4とWG2600HS2の通信速度は、5GHz時で1,733Mbps、2.4GHz時で800Mbps。本体デザイン、基本性能は2モデルでほぼ同等だが、メッシュ機能や新アンテナ、バンドステアリングはWG2600HP4のみに搭載するほか、オートチャネルセレクトはWG2600HS2では起動時のみの動作となる。サイズはW38×D129.5×H170mm、重さは約500g。
2×2ストリームに対応するWG1200HP4とWG1200HS4の通信速度は、5GHz時で867Mbps、2.4GHz時で300Mbps。本体デザイン、基本性能は2モデルでほぼ同等だが、アンテナはいずれもミッドレンジ~エントリーで採用するμSRアンテナとなるほか、バンドステアリングはWG1200HP4のみとなる。オートチャネルセレクトはWG1200HS4では起動時のみの動作となる。サイズはW33×D97×H146mm、重さは約200g。
【お詫びと訂正】初出時、メッシュ機能の搭載をWG2600HP4のみとしていましたが、WG1200HP4でも搭載しているため、該当箇所を修正しました。お詫びして訂正します。(2020年10月6日 11:10) |