Microsoft Teamsチームは10月1日(米国時間)、公式ブログのエントリ「What’s New in Microsoft Teams|September 2020 - Microsoft Tech Community」において、2020年9月に追加されたMicrosoft Teamsの新機能について伝えた。現在、新型コロナウイルスの影響を受けてWeb会議の導入が急速に進んでおり、Microsoftではこの状況に対応するために数カ月間でMicrosoft Teamsへの機能追加を積極的に行ってきた。
9月のアップデートでは、ビデオ会議におけるギャラリービューの機能が拡張されて、縦7人×横7人の最大49人を1つの画面で同時に表示できるようになった。この大規模ギャラリービューは、新しいマルチウィンドウ会議エクスペリエンスを有効にすることで利用可能になる。
また、Web会議には参加者全員が同じ部屋に座っているように見せる「Togetherモード」も実装された。これはAI技術を使用してデジタル処理で共有の背景に参加者を配置することで実現しているという。
そのほかの代表的なアップデートとしては、以下がある。
- 会議参加前のオーディオ、ビデオ、デバイスの構成検出が向上
- Microsoft Teams Phonesにおける機能拡張
- Windows版およびAndroid版のMicrosoftTeams Roomsのアップデート
- チームのメンバーが自然な形で感情を表現することができるReflectメッセージング拡張の提供
- 情報の追跡および作業の整理に活用できるアプリ「Microsoft Lists in Teams」の、商用および(Government Community Cloud)向けの一般提供
- Microsoft Teams for Educationにおける、教育者(または主催者)のみが会議に参加して学生をロビーに留めておける「Only Me」機能の追加
- プッシュツートークでAndroid端末をトラインシーバーとして使えるようにする「Walkie Talkie Android」の追加
- Microsoft Power Platformにおける変更通知用のMicrosoft Graph API、Team Membership Microsoft Graph API、Private Channels Microsoft Graph APIの提供
ブログでは、上記の9月アップデートの新機能に加えて、近い将来追加される予定の次の新機能も紹介されている。これは、2020年9月22日から24日にかけて開催された「Microsoft Ignite 2020」において発表されたもの。
- デスクトップクライアントにおけるオフラインサポート
- デスクトップクライアントの起動時間の改善
- デスクトップクライアントにおけるビデオレンダリングの最適化
- iOSアプリにおけるバッテリー寿命の最適化
- Androidアプリにおける低帯域幅の最適化
これらの機能は、2020年9月22日から24日にかけて開催された「Microsoft Ignite 2020」において発表されたもので、上記のほかにもTogetherモードにおける新しいシーンの追加などが予定されているとのことだ。