性能と価格のバランスがよく、“ライトバズーカ”として幅広い層に親しまれたシグマの超望遠ズームレンズが、ミラーレス専用設計の「100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary」となって再登場しました。2種類のテレコンバーターにも対応し、常時携行して超望遠域を手軽に味わえるレンズに仕上がっています。
スナップや風景撮影、クローズアップ撮影にも使える万能派
今回登場した100-400mmは、シグマでは初となるミラーレス専用設計の望遠ズームレンズ。対応マウントはLマウントとEマウントの2種類で、光学設計はほとんどすべてが新たに作られています。
最大の特徴は、なんといっても軽くてコンパクトなところでしょう。最大径86mm×長さ197.2mmで重さは1,135gと、とても軽快なサイズに仕上がっています。スリムな形状なのでカメラバッグにサッと入れられ、“ライトバズーカ”というニックネーム通り日常的に使える超望遠ズームといえるでしょう。
クラス最高レベルの光学性能を誇っているところも特徴です。収差が少ないうえ、逆光時でも安心して飛行機や野鳥を狙えそうです。
超望遠ズームながら、日常的なスナップや風景撮影にも使えます。最短撮影距離はワイド端で1.12m、テレ端で1.6m、最大撮影倍率は1:4.1(400mm時)なので、ちょっと引きがあるシチュエーションならば商品や小物の撮影にも活用できるでしょう。手ブレ補正が強力なので、クローズアップ撮影でも安心してシャッターが切れます。
オートフォーカスのスピードと精度もなかなか。羽田空港から離陸する飛行機をSIGMA fpで狙いましたが打率もよく、気持ちよく撮影できました。ポートレート撮影で役立つ瞳AF機能もちゃんと活用できます。
操作性も問題ありません。AFLボタン、フォーカスリミッターなどを装備し、フォトグラファーが意図通りに撮影できる設計になっています。回転式ズームと直進式ズームの両方が使えるデュアルアクションズーム仕様もうれしいところです。一眼レフ用の100-400mmとは異なり、オプションの三脚座に対応しているところも見逃せません。
テレコンバーターも用意されました。Lマウント専用となりますが、x1.4のTC-1411、x2のTC-2011がラインナップされ、手軽に超望遠撮影を楽しめます。いずれもマスターレンズの性能をキープしているのにも注目です。
軽量コンパクトなだけでなく買いやすい価格なので、より多くのフォトグラファーが超望遠撮影を楽しめる1本になっているといえます。特に、望遠系レンズが少ないLマウントユーザーにとっては必携のレンズだと思います。