キヤノンマーケティングジャパンが、クラウンドファンディングのMakuakeにて新趣向のデジタルカメラ「PowerShot ZOOM」の販売を開始しました。手のひらサイズの超望遠カメラで、35mm判換算で100mm相当と400mm相当の切り替えができ、デジタルズームを併用すれば800mm相当の超望遠撮影が可能。光学式手ブレ補正機構を搭載しており、超望遠域でもブレを抑えた撮影が可能。カメラ機能を利用せず、望遠鏡代わりにも利用できます。

  • 手のひらサイズで400mm相当の超望遠撮影が楽しめる望遠鏡型の新趣向カメラ「PowerShot ZOOM」。Makuakeにて先行販売が始まった

販売台数は1,000台で、価格は税込み31,460円。先着500名のみ、急速充電器が付属するセットが用意されていましたが、そちらは早くも売り切れとなりました。

400mmの超望遠対応でも片手でラクラク撮影

PowerShot ZOOMは、望遠鏡(単眼鏡)のようなスタイルを採用し、ファインダーをのぞきながら超望遠撮影が手軽に楽しめるデジタルカメラ。本体上部のボタン操作で100mmと400mmの切り替えに対応し(ズームは非対応)、デジタルズームの併用で800mm相当の超望遠撮影にも対応。本体の重さは約145gで、このクラスの超望遠撮影に対応するカメラとしては圧倒的に小型軽量に仕上げています。

  • 本体はスティック型のスリムなデザインを採用する。カラーはホワイト1色のみ

  • 本体後部にファインダーや操作ボタンを配置。ストラップホールも搭載する

  • レンズは100mmと400mmの切り替え式で、ズーム機構は備えない

  • 操作ボタンは、使用頻度の高いズームボタンを大きくしている

  • ファインダーはアイセンサー付きで、ファインダーの下に写真撮影ボタンと動画撮影ボタンを備える。中央は視度補正ダイヤルだ

センサーは1/3インチのCMOSセンサー(有効1,210万画素)で、画像処理エンジンは最新のDIGIC 8を搭載します。手ブレ補正はレンズシフト式の光学式手ブレ補正を搭載します(補正段数は非公開)。オートフォーカスは顔認識対応で、単眼鏡や望遠鏡のようにピントを手で合わせる必要はありません。

  • このように片手でホールドして利用する

  • 本体はとてもコンパクト。重量は約145gで、最新のiPhone SEとほぼ同じ

スマホあれば2人一緒に楽しめる

ユニークな機能として、スマートフォン用アプリ「Camera Connect」を導入したスマホと組み合わせると、PowerShot ZOOMがキャッチした映像をスマートフォンの画面に表示できます。親がPowerShot ZOOMでスポーツ選手を追いかければ、隣りにいる子どもがスマートフォンの大きな画面で選手の様子を見る、といった使い方が可能になります。

  • PowerShot ZOOMのライブビュー映像をWi-Fiで接続したスマホに表示する機能も搭載。PowerShot ZOOMが1台しかなくても2人で楽しめる

  • 800mm相当のライブビューを表示したところ。800mmの超望遠でもライブビューは安定している

内蔵バッテリーはUSB Type-C経由で充電します。充電器は別売で、18W(9V、2A)のUSB-PD対応の充電器を利用した場合のみ充電だけでなく給電も可能となります。記録メディアはmicroSDカードを利用します。

  • 充電用のUSB Type-C端子やmicroSDカードスロットは側面に搭載。ボディは防塵防滴構造ではないので、雨の降る中では使えない

本体サイズはW33.4×H50.8×D103.2mm、重さは約145g(バッテリー、メモリーカード含む)。本体は防塵防滴構造ではありません。

今回の販売はMakuakeのみに限られ、一般の店頭では販売しません。時期は未定ながら、店頭販売も予定しているとのことですので、今回逃した人もキヤノンからの発表を待つのがよいでしょう。