Microsoftは9月4日(米国時間)、「Update on Adobe Flash Player End of Support - Microsoft Edge Blog」において、2020年12月にAdobe Flash Playerのサポートを終了すると伝えた。2020年12月以降、Adobe Flash Playerのセキュリティアップデートが提供されなくなるほか、デフォルトで無効になるとされている。サポートが終了するプロダクトは次のとおり。

  • Microsoft Edge (Chromiumベース、新Microsoft Edge)
  • Microsoft Edge (旧Microsoft Edge)
  • Internet Explorer 11
  • Microsoft Edge

    Update on Adobe Flash Player End of Support - Microsoft Edge Blog

2020年いっぱいでAdobe Flash Playerのサポートが終了することは、2017年7月25日(米国時間)にAdobe (旧Adobe Systems)が「Flash & the Future of Interactive Content」において発表。Apple、Facebook、Google、Microsoft、MozillaといったベンダーはAdobeのこの動きに対応しており、同じように2020年12月末までにAdobe Flash Playerサポート廃止へ向けた取り組みを進めてきた。

Chromiumベースの新Microsoft Edgeでは、2021年1月までにAdobe Flash Playerは削除される予定になっている。旧Microsoft EdgeおよびInternet Explorer 11は2020年12月以降はAdone Flash Playerのセキュリティアップデートが提供されなくなり、2021年1月以降はAdobe Flash Playerはデフォルトで無効化となる。2021年夏のWindows Updateのタイミングで、旧Microsoft EdgeおよびInternet Explorer 11からもAdobe Flash Playerが削除される見通しになっている。

Adobe Flash Playerはインタラクティブなコンテンツやリッチコンテンツを制作する技術として高い人気を得た。しかし、脆弱性の発見が相次いだほか、サイバー攻撃に悪用される割合も増加。Adobeは逐次修正に取り組んできたが、抜本的な対策としてAdobe Flash Playerの提供中止の発表に至っている。

また、Adobe Flash Playerでしか実現できなかったコンテンツが、現在では標準化されたWeb技術を使って実現できることが可能になったことも提供中止の理由とされている。