タムロンは8月4日、ソニーEマウントに対応した望遠ズームレンズ「70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD」(Model A047)の開発を発表した。フルサイズ対応で300mmクラスの超望遠撮影を可能にした交換レンズでは世界最小最軽量に仕上げた。価格や発売日は未定。

  • タムロンが開発発表をしたソニーEマウントの望遠ズームレンズ「70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD」(Model A047)

70-300mmをカバーする望遠ズームレンズで、タムロンのミラーレス用交換レンズでは初めて300mmをカバーした。「手軽に望遠撮影を楽しんでほしい」というコンセプトで、長さ148mm、最大径77mm、重さ545gと、このクラスの望遠ズームでは世界最小最軽量に仕上げた。フィルター径は、「28-75mm F/2.8 Di III RXD」など昨今のタムロンのフルサイズミラーレス用交換レンズと同じ67mmに合わせた。レンズは簡易防滴構造としている。

小型軽量設計ながら、光学設計を高めて収差を補正し、解像感を向上させた。オートフォーカス用のモーターは、ステッピングモーターユニット「RXD」を採用する。製品名から、レンズ内手ぶれ補正機構(VC)は省略しているとみられる。

ソニー純正でも、同じ70-300mmをカバーする望遠ズームレンズ「FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS」(SEL70300G)をラインアップしている。こちらはレンズ内手ぶれ補正機構を搭載し防塵防滴設計とするなど、今回発表したタムロンよりも高性能に仕上げている。その代わり、重量が854gと重いほか、実売価格は税込み17万円前後(+ポイント10%)とかなり高めだ。

  • こちらはソニー純正の望遠ズームレンズ「FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS」(SEL70300G)

ある程度の割り切りで小型軽量設計を優先したタムロンの70-300mm、価格も10万円を大きく切る水準が予想され、望遠撮影を手軽に楽しみたい人には注目のレンズとなりそうだ。