SUSEは7月21日(米国時間)、「SUSE Linux Enterprise 15 Service Pack 2 is Generally Available - SUSE Communities」において、「SUSE Linux Enterprise 15 Service Pack 2」のリリースをアナウンスした。SUSE Linux Enterpriseは同社が開発するLinuxディストリビューションで、x86-64やARM、IBM POWER、IBM ZおよびLinuxONEといったハードウェアをサポートしている。SUSE Linux Enterprise 15 SP 2は、2018年にリリースされたSUSE Linux Enterprise 15における2つ目のアップデート版となる。

  • SUSE Linux Enterprise 15 Service Pack 2 is Generally Available - SUSE Communities

    SUSE Linux Enterprise 15 Service Pack 2 is Generally Available - SUSE Communities

SUSE Linux Enterprise 15 SP2は「Simplify」(簡素化)、「Modernize」(近代化)、「Accelerare」(加速)の3つを主なテーマとして開発されたという。前述の公式ブログでは、「SUSE Linux Enterprise 15 SP2は、組織がイノベーションを加速し、競争力を高め、生産性を向上させることができるように設計されている」と述べられている。

Simplifyへの取り組みとしては、各種クラウドサービス向けの最適化されたイメージを提供することでデプロイが容易になった点や、FIPS 140-2認定パッケージを使用したセキュリティを強化できる点、cryptctlによって追加のソフトウェアなしでデータ保護が可能な点などが挙げられている。

Modernizeへの取り組みとしては、最新世代のハードウェアがサポートされたことでコンピューティングのスケーラビリティが最大2倍向上し、オンプレミスへの展開が改善したことや、主要なモジュールのアップデートによってHPC (High Performance Computing)のサポートがさらに向上していることなどがあるという。

Accelerateへの取り組みとしては、DevOpsのサポート強化やオープンソースの積極的な採用、人工知能/機械学習のためのツールの提供などが挙げられる。特にオープンソースのディストリビューションであるopenSUSE Leapからの移行については、両者の差分が75%減少したことで移行のリスクは最小限に抑えられるとのことだ。

新機能や変更点などに関する詳細は、下記リリースノートを参照いただきたい。