前回はHORI製のアケコンを紹介しましたが、今回は「Qanba」の3モデルを紹介します。Qanbaは『ストリートファイターV CE』のプロゲーマーときど選手が使用していることでお馴染みのモデルですね。

Qanbaでは、ハイエンドモデルとエントリーモデルを展開していますが、まずはハイエンドモデルの「Qanba Obsidian」を紹介します。

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    ハイエンドモデルとエントリーモデルを展開するQanba

ガッシリ安定感のあるハイエンド「Qanba Obsidian」

Qanba Obsidianのレバーとボタンは、ゲームセンターの筐体でも使用されている三和電子製。繊細かつ安定した操作感、長い間使用できる耐久性を兼ね備えています。ボタン配列は現在主流のビュウリックス配列。多くの対戦格闘ゲームに対応しやすいでしょう。

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    Qanba Obsidian

OPTIONボタンやSHAREボタンなどは天板の奥に配置。小さなボタンなので、試合中に押すことはほとんどありませんが、OPTIONボタンなどを無効にするトーナメントモードも搭載しています。PS4ユーザーにはうれしい「タッチパッド」やシューティングゲームが好きなオールドゲーマー向けに「連射モード」も完備しています。

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    レバーも三和電子製。安定した操作感を誇ります

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    PSボタンなどは天板奥に配置。PS3、PS4、PCの切り替えスイッチやトーナメントモードのスイッチも同じ場所にあります

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    PS4タッチパッドは奥側の側面に配置しています

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    PS4タッチパッドと同じ奥側面には、ケーブル収納ボックスがあります。ちょっと固めで開閉しにくく感じますが、持ち運び中や試合中に開いてパカパカしないのはいいです

本体サイズは、幅がちょっと大きめの461mm。この幅が膝置き時の安定性につながっていますが、背面の滑り止めは左右の端に分かれているので、滑り止めに合わせた「足の開き」をする必要があります。個人的にはそこまで大変な気はしなかったので、あまり気にしなくてもいいかもしれません。

ただし、全面が滑り止めのタイプよりも「滑り止めのパワー」は若干弱め。サイズに関しては「膝置き時の安定性」と「テーブル置き時や持ち運び時のスペース確保」がトレードオフとなってしまうので、どちらを優先するかをよく考える必要があるでしょう。

ボタンは押した感覚は、結構センシティブで遊びが少ない印象。それだけに素早い反応をしてくれますが、ちょっと指が触れただけで技が出てしまう可能性もあるので、Qanba Obsidianを使うのであれば、必要なときだけボタンに触れるクセを付けたほうがいいでしょう。

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    サイズのわりには、滑り止めシートが左右に少ししかありません。テーブル置きの場合は市販の滑り止めシートで強化するのが得策です

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    ボタンはセンシティブで、少し押し込んだだけで反応する感じ。技の暴発の危険はあるもののレスポンスの速さにつながるので使いかた次第ではメリットになるでしょう

PCの入力方式は「Xinput」と「DirectInput」の両対応なので、最新のゲームだけでなく、古めのPCゲームもそのままプレイできます。

見た目に関しては、本体左右の側面にLEDライトが仕込まれており、3つのモードで光らせることが可能です。ゲーミングPCやゲーミングキーボードなどは、ある種「光ることがアイデンティティ」とも言えるので、この機能は、好きな人には堪らない演出でしょう。

また、背面のネジを外せば、簡単にボタンやレバーの交換、カスタマイズができる設計になっています。特にメーカーで本体を開けることを禁止していないので、安心ですね。

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    左右の側面にはLEDライトがあり、青く光ります。天板のLEDボタンを押すことでオンオフの切り替えが可能

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    背面のネジを外せば簡単に天板を外せ、ボタンやレバーのカスタマイズを行えます

配列:ビュウリックス
連射:あり
OPTIONボタン:天面
トーナメントモード:あり
PCインプット:Xinput/DirectInput
PS4タッチパッド:あり
カスタマイズ:可能
市場価格:税込25,000円前後