一般社団法人無線LANビジネス推進連絡会は、7月3日から降り続く大雨に起因する災害「令和2年7月豪雨」を受けて、災害用Wi-Fi「00000JAPAN」の無料開放を実施している。

  • 災害用Wi-Fi「00000JAPAN」、令和2年7月豪雨の被災地で無料開放を実施中

00000JAPANは、同社団法人に所属する会員企業によって災害などの非常時に提供される無線LAN。SSIDは「00000JAPAN」で統一されており、利用にあたってパスワードは必要ない。現在(7月9日12:30更新の第5報)は熊本県、大分県、鹿児島県、福岡県全域においてKDDI、ワイヤ・アンド・ワイヤレス、NTTドコモ、ソフトバンク各社によって提供が行われており、岐阜県と長野県では既に提供を終了した。

緊急時の利便性確保のため、SSIDはパスワードで保護されておらず、暗号化も実施されていない。利用上の注意点として緊急時の安否確認や情報収集などの用途に限ることを推奨しており、やむを得ずIDやパスワードなどの個人情報、金融系のサービスなどに利用する場合は、VPN等を用いてのセキュリティ対策を講じる必要があるとしている。

同法人のサイト上では、大規模災害発生時における公衆無線LANの無料開放に関するガイドを公開中。被災の如何によらず、目を通しておくと良さそうだ。