米Zoomは6月29日(現地時間)、PC用クライアントとモバイルアプリの最新バージョンを発表。バーチャル背景機能を強化し、Web会議やウェビナー向けに、管理者がバーチャル背景を追加/ロックできるようにした。またPC用クライアントでは、同じデバイスを複数ユーザーが使っている場合、アップロードされた背景はサインインしているユーザー固有のものになる。

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    Zoomクライアント(macOS用Ver.5.1.1)

Zoomのバージョン

  • Windows用:Ver.5.1.1 (28546.0628)
  • macOS用:Ver.5.1.1 (28575.0629)
  • Linux用:Ver.5.1.418436.0628
  • iOS用:未定(アップルの承認が必要なため、App Storeへの表示には数日かかる)
  • Android用:5.1.1 (28573.0629)

PC用(Windows、macOS、Linux)クライアントでは、ユーザーがZoomにアップロードしたバーチャル背景は同じデバイス上のユーザー間で共有されず、ユーザー固有のものになるようにした。このため、同じデバイスでサインインする他のユーザーのZoomクライアント設定には、ユーザーがアップロードしたバーチャル背景が表示されなくなる。

PC用クライアントとiOSアプリは、会議やウェビナー(オンラインセミナー)向けの新機能として、グループでアカウントを管理している管理者がバーチャル背景を追加したりロックしたりできるようにした。管理者がバーチャル背景の設定をロックした場合、ユーザーは管理者が追加した背景とZoomのデフォルト背景のみ使用でき、ユーザーが独自の背景を追加することはできない。なお、この設定はZoom Ver.5.1.1が必要となる。

macOS用クライアントはすべての仮想カメラをサポートし、Zoomで使う前に仮想カメラを承認する必要がなくなった。

iOSアプリでは、新たにApple IDを使ったZoomへのサインインをサポート。また、参加者が画面を共有しているときにアクティブな発言者のビューが最新の発言者に更新されない不具合や、設定が無効になっていてもZoomアプリがデバイスのオーディオに接続する不具合を修正している。

このほか、すべてのOS向けのチャット機能において、グループ外のユーザーとやりとりするときのプライバシー保護を強化。また、共有ファイルのダウンロードが成功/失敗したときに、プッシュ通知を受信できるようにした。Linux版以外では、新たにイタリア語とベトナム語をサポートする。