米GoogleがPixelスマートフォンに追加する新機能を明らかにした。バッテリーの自動調整を強化し、睡眠改善をサポートする「おやすみ時間」を追加、「レコーダー」アプリがGoogleドキュメントやGoogleアシスタントと連動する。また、ユーザーの安否確認に利用できる機能が緊急情報アプリに加わる。

自動調整バッテリーは、ユーザーの端末の使い方を学習し、使用頻度の低いアプリによる通知を減らすなどして効率的にバッテリーを利用できるようにする。強化後にPixel 2以上のデバイスでは、バッテリー残量が減っていくペースを予測して、バッテリーがより長持ちするように状態に応じたバックグラウンドアクティビティの制御を行う。

  • おやすみ時間

    おやすみ時間を設定して、規則正しい睡眠スケジュールを管理

「おやすみ時間」は、快適で規則正しい睡眠をサポートする時計アプリの新機能。就寝時間と起床時間、おやすみ時間モード、就寝時刻を知らせるリマインダー、入眠をサポートするサウンド、アラーム、起床時間の15分前からディスプレイを少しずつ明るくするめざましディスプレイ、起床時にGoogleアシスタントが行うルーティンなどの設定が可能。ベッドで過ごしたおおよその時間やその間のスマートフォン操作など、就寝時間のアクティビティを確認する機能も用意されている。

「レコーダー」は、音声 (英語)の自動文字起こし機能を備えた音声録音アプリ。大量の録音を保存していても、検索機能を使って目的の情報を見つけられる。アップデートによって、文字起こしをGoogleドキュメントに保存して共有したり、Pixel 4ではGoogleアシスタントを使って音声コマンド (英語)で録音の開始、停止、保存、検索といった操作を行えるようになる。

  • 緊急情報アプリによる安全確認

    スケジュールした安全確認の時間に、ユーザーの安全を確かめる通知が表示される

Pixel 4向けとして登場した緊急情報アプリが、全てのPixelデバイスで利用できるようになる。ただし、自動車事故を検出する機能はPixel 4とPixel 3のみ。

緊急情報アプリの新機能である安全確認は、よく知らない場所を1人で歩いたり、ハイキングの時など不慮のトラブルに巻き込まれる可能性がある時に利用する。ユーザーの安否を確認する時間 (15分〜8時間後の確認設定が可能)と理由を設定。安全確認の時間帯に通知が表示され、ユーザーが安全を知らせるチェックインを行って安全確認を停止させなかった場合、あらかじめ登録していた緊急連絡先に異常を伝える通知が送信される。