米AMDは現地時間4月14日、第2世代AMD EPYCプロセッサのシリーズに新しく「7F32」「7F52」「7F72」の3モデルを追加した。
チップ間接続技術のAMD Infinityアーキテクチャと、Zen 2コアを組み合わせることで、データベースや商用HPC(High Performance Computing)、HCI(Hyper Converged Infrastructure)向けに最適化されたプロセッサ。追加モデルでは、ベース周波数を最大で500MHzまで引き上げることで、大量に搭載されるキャッシュメモリをさらなる活用が可能になるとしている。
同社が行ったAMD EPYC 7F52×2基とIntel Xeon Gold 6244×2基の比較では、SQL Serverで17%、HCIで47%上回るパフォーマンスを発揮。また数値流体力学アプリケーションで行ったIntel Xeon Gold 6242×2基との比較においては94%を超える性能を実現したとする。その他4ノードクラスター、vSANストレージ環境では世界記録となるVMmark 3.1スコアを達成したとする。
今回の新モデルはDell EMC、HPE、Lenovo、Nutanix、SupermicroなどOEMパートナーの他、IBM Cloudから提供される。
各新モデルの主な仕様や価格は以下の通り。
モデル名 | コア/スレッド | TDP | ベース/ブーストクロック | 合計L3キャッシュ | コア毎L3 | 価格(1Ku) |
---|---|---|---|---|---|---|
7F32 | 8/16 | 180W | 3.7 GHz/~3.9 GHz | 128MB | 16MB | $2,100 |
7F52 | 16/32 | 240W | 3.5 GHz/~3.9 GHz | 256MB | 16MB | $3,100 |
7F72 | 24/48 | 240W | 3.2 GHz/~3.7 GHz | 192MB | 8MB | $2,450 |