小田急電鉄とセコムは、小田急沿線上での生活を豊かにする仕組み実現に向けて業務提携を行ったことを8日に発表。第一弾の取り組みとして今夏を目途に、お互いのサービスを連携させたIoT活用の高齢者見守りサービスの提供を目指す。

小田急電鉄は、食品宅配や家事代行など提供する「小田急くらしサポート」を2014年から開始している。一方、セコムは生活支援サービス「セコム暮らしのパートナー久我山」を2015年に開設。高齢者やその家族、地域住民の生活におけるサポートサービスを杉並区や世田谷区を中心に提供しているが、現在実証中であるユカイ工学のコミュニケーションロボット「BOCCO」を用いたスタッフによる定期的なコミュニケーションが奏功している。

  • 「小田急くらしサポート」と「セコム暮らしのパートナー久我山」の連携イメージ(同社資料より)

    「小田急くらしサポート」と「セコム暮らしのパートナー久我山」の連携イメージ(同社資料より)

今回、このコミュニケーションサービスに小田急グループの生活支援サービスや沿線情報などを連携させ、2020年夏をめどに提供を開始することが発表されている。秋田の方言で"子ども"を意味する"ボッコ(BOCCO)"はコンセントにつなげると自動起動、スマホがなくともインターネットを通じた音声メッセージや文字のやりとりやセンサを用いた見守り機能も充実している。