KPMGコンサルティングは4月7日、MR技術(複合現実)とAI技術(人工知能)を活用した「物品分類方法及びプログラム」を開発し、特許を取得したことを発表した。
新たに開発されたプログラムは、分類対象となる物品の画像データとすべての物品の3D CADデータを比較し、それぞれの評価値を基に類似度が一番高い物品リストを出すアルゴリズム。作業現場でノイズを抑えた画像データの撮影を可能とする装置等を含むという。
これを活用することで、対象となる物品と類似度が高い物品リストを提示することができ、選定の時間を大幅に短縮することが可能だという。
具体的には、製造現場において、作業者がマニュアルで行っている部品の識別や熟練者の判断による生産品の品質管理などを画像認識AIとMRの表示で行うことで、作業オペレーションの効率化を可能になるほか、業務プロセスに慣れていない社員のOJTトレーニングに活用することで教育や指導に係る時間が短縮され、企業の生産力向上とリソースの節約が可能になるという。
KPMGコンサルティングは同プログラムをはじめとし、デジタルテクノロジーや先端技術を活用し、製造現場における業務効率化、デジタルトランスフォーメーションの支援をさらに強化していくとしている。