Fractalの定番ミドルタワーが新型に

Fractal Designより、ミドルタワーケースの新シリーズ「Define 7」が登場、発売が開始された。外観は従来モデル「R6」と似ているものの、シャーシの設計を一新。拡張性と柔軟性に優れており、より使いやすいケースに生まれ変わった。価格は、強化ガラスのTGモデルが27,500円前後、窓無しのSolidモデルが25,500円前後。

  • Fractal Designの「Define 7」。ホワイトモデルも用意されている

  • ドアを開けたところ。フロント、サイド、トップには防音素材を使用

R6と7のスペックを見比べてみると、それほど大きな違いは無い。だが、7で大きく改良されたのは、スペックには現れない「使い勝手」の部分だ。

たとえば、サイドパネルはラッチ式になり、スクリューレスで簡単に取り外しが可能になった。また新モデルは、片側のトップフレームを外すことができる。ここを外すと、ラジエータの設置など、ケース内のメンテ作業が非常に楽になるというメリットがある。実際の利用シーンを良く考えた設計と言えるだろう。

  • サイドパネルは、このラッチをスライドさせるだけで簡単に取り外せる

  • 手前のトップフレームを外したところ。メンテ作業は格段に簡単になる

従来、エアフローを強化したいときはトップパネルの一部を開けていたが、新モデルには、静音向けのスチールパネルと冷却重視の換気パネルの2種類のトップパネルが付属。エアフロー重視の場合でも、デザインの統一性を乱さないようになった。

  • トップを換気パネルに交換可能。エアフローが必要ならこちらを利用できる

  • 新型のファンハブをトップ側に搭載。裏面のレイアウトもスッキリした

内部はデュアルレイアウトに対応。広々としたオープンレイアウトでは、大型ラジエータを使った本格水冷を構築できる。一方、ストレージレイアウトにすれば、最大14台のHDD、4台のSSD、1台の光学ドライブを搭載可能だ。

また同時に、フルタワー版の「Define 7 XL」も発売となっている。同社のフルタワーは、「Define XL R2」以来、じつに7年ぶりのアップデート。コンセプトはミドルタワー版と同様で、マザーボードはEE-ATX/SSI-CEB/SSI-EEBまで対応する。価格は、強化ガラスのTGモデルが35,000円前後、窓無しのSolidモデルが33,000円前後

  • こちらは「Define 7 XL」。待望のフルタワーモデルが発売された

  • XLでは、拡張性が強化。フロントには5インチベイが2つ用意されている

クーラントが目を引くミドルタワー

EK Water BlocksとIN WINがコラボしたミドルタワーケース「EK-Classic InWin 303EK」が新発売。これはIN WINの「303」をベースにカスタマイズ、フロントに大型のプレートリザーバーとポンプを搭載したものだ。ケース正面からクーラントのカラーを楽しむことができるだろう。オリオスペックでの価格は58,080円。

  • EK Water BlocksとIN WINの「EK-Classic InWin 303EK」(内部は別売)

  • フロントからクーラントが見える。いかにも水冷PCらしい外観を楽しめる

また同ショップでは、このケースを使用した水冷の完成品PCも台数限定で発売中だ。CPUはRyzen 3900X、マザーボードはGIGABYTEの「X570 Aorus Elite」を採用。グラフィックスカードは、PowerColorの水冷モデル「Liquid Devil RX5700XT 8GB GDDR6」となっている。価格は327,800円(OSは含まず)、納期は3週間程度だ。

水冷PCの仕様はこちらを参照
https://www.oliospec.com/shopdetail/000000009314/ct1347/page1/order/