米Googleは1月21日 (現地時間)、Chrome OS Automatic Updateポリシーを改定し、最新のChromebookの自動更新有効期限 (AUE)を最大8年以上に延長した。英ロンドンで開催中の教育関連のテクノロジーカンファレンス「BETT」(1月22日〜25日)で発表した。
Chromeデバイス (Chromebook、Chromebox、Chromebase、Chromebitなど)は自動アップデートを通じて、最新のセキュリティと機能に自動更新される。更新はOS、ブラウザ、ハードウェアに渡って適用される。ただし、そうした高レベルのセキュリティと安全性のサポートには、デバイスを提供するメーカーやソフトウェアベンダーとの連携が必要であり、古すぎるデバイスをサポートし続けるのが困難になるため自動更新有効期限を設けている。Chromebookは最初の機種は3年だったが、エコシステムの拡大と共に延長を繰り返し、昨年秋のアップデートで最長6年以上になっていた。
今回の延長は2020年以降に登場するChromebookが対象。自動更新有効期限7年以上から、機種によって8年以上の自動更新を受けられる。各Chromebookの期限は自動更新ポリシーのページで確認できる。
例えば、21日にAcerが発表した教育向けの「Acer Chromebook 712」(4月発売予定)、Lenovoが15日に発表した「Lenovo 10e Chromebook Tablet」(3月発売予定)はどちらも2028年の6月までだ。Acer Chromebook 712は12インチ (1366×912、アスペクト比3:2)のディスプレイ、第10世代Intel Coreプロセッサを搭載。U.S. Military Standard (MIL-STD 810G)に準拠する堅牢な設計になっている。価格は329.99ドルから。Lenovo 10e Chromebook Tabletは、K-2 (小学校低学年)をターゲットにしたタブレットだ。MediaTekプロセッサを搭載。ラバーバンパー、Dragontrail Pro Glassを備え、MIL-STD 810Gテストに合格している。価格は269ドルから。
20機種以上の教育向けの新Chromebook、自動更新ポリシーの延長、そして21日にはGoogle Admin Consoleも改善させており、より長い製品寿命で充実したサポートを提供するために、Googleは「Chrome Education Upgrade」のリスト価格を30ドルから38ドルに値上げした。