パナソニックは1月6日(現地時間)、4K有機ELテレビの新フラグシップモデル「HZ2000」をCES 2020にあわせて発表した。65V型と55V型の2モデルを用意し、2020年夏に発売予定。日本での発売については、2020年1月時点では明らかにしていない。

  • HZ2000

    CES 2020のパナソニックブースで展示されていた、65V型「HZ2000」(TX-65HZ2000)

HZ2000は、映像の画質をテレビのある部屋の照明に合わせて最適化するDolby新規格「Dolby Vision IQ」と、映画監督の意図通りの映像を楽しむための映像モード「Filmmaker Mode」の両方を、世界で初めてサポートする有機ELテレビ。

HZ2000の有機ELパネルには、ハリウッドの著名なカラーリスト、ステファン・ソネンフェルド氏の色調整スキルと、パナソニックの技術を結集した特注品「Master HDR OLED Professional Edition」を採用。一般的な有機ELパネルと比べて輝度のピークが約20%高く、平均輝度レベルも大幅に向上している。また、コントラスト処理を改善し、ダイナミックレンジを向上させた。

なお、ステファン・ソネンフェルド氏は米国のポストプロダクション会社Company 3の創設者兼CEOで、自身のワークフローにおいてパナソニックのOLEDスクリーンをリファレンスモニターとして使用しているという。

  • HZ2000

    HZ2000の利用イメージ

既存の有機ELテレビ「GZ2000」で搭載していた映像エンジン「HCX PRO Intelligent Processor」を継承。内蔵スピーカーには、パナソニックのテレビ向け高品質オーディオシステム「360°Soundscape Pro」を搭載し、テクニクスの技術を生かしたチューニングを施している。

スマートテレビOS「My Home Screen 5.0」の最新バージョンを搭載。NetflixやYouTubeといったVODサービスに対応する。GoogleアシスタントまたはAmazon Alexaと連携することで、テレビを音声操作することもできる。

ゲーミング向けサウンドバー型スピーカー「SC-HTB01」

パナソニックは1月6日(現地時間)、スクウェア・エニックスと共同開発したゲーミング向けサウンドバー型スピーカー「SC-HTB01」を、CES 2020にあわせて発表。MMORPG「FINAL FANTASY XIV(FF14)」の推奨サウンドソリューションとしてアピールしている。こちらは2020年夏に北米で発売予定だ。

  • SC-HTB01

    ゲーミング向けサウンドバー型スピーカー「SC-HTB01」

4cmフルレンジユニット×2、1.4 cmドーム型ツイーター×2、サブウーファー×1の2.1ch構成で、立体音響のDolby Atmos、DTS:X/Virtual:Xにフル対応。1台で迫力のサラウンド体験が可能となる。本体の高さは2インチに抑え、テレビやモニターの前に置いても映像表示を妨げないようにした。4K/HDR映像のパススルー機能や、Bluetooth受信機能も備えている。

なお、同型番のサウンドバー型スピーカー(税別45,000円前後)が、日本国内で2019年1月に発売済み(レビュー記事)。

  • SC-HTB01

    CES 2020のパナソニックブースで展示されていた「SC-HTB01」