ローランドは、米国ラスベガスで開催を控える家電見本市「CES 2020(International Consumer Electronics Show)」会場において、同社が構想する電子ピアノの未来を提示するコンサートグランドピアノ型のコンセプトモデル「GPX-F1 Facet」を出展する。
CES 2020に出展するGPX-F1 Facetは、"Roland Digital Piano Design Awards"の大賞を受賞したジョン・チャン・キム氏による「Facet Grand Piano(ファセット・グランドピアノ)」のデザインの具現化を目指して制作されたコンセプトモデルである。宝石の表面に角度の異なる多数の切子面を入れることを意味する「Facet」の言葉通り、多面体で構成されたキャビネットは、未来のデジタルコンサートグランドピアノを予感させる。フォルムと、ピアノならではの自然でふくよかな音を融合させるべく、音源部とスピーカーシステムを再設計。ベースユニットを中心に各スピーカーから放射される音の成分を空間で合成させることで、理想的なフルコンサートグランドピアノの響きと音場の実現に挑戦した。
譜面台に大型のAndroid対応ディスプレイを装備し、デジタル譜面の表示やオンラインのビデオレッスン、さらにはAmazon「Alexa(アレクサ)」などのクラウド音声サービスとの連携など、電子ピアノならではの拡張性を備えている。
なお、本モデルはコンセプト機のため販売の予定はないとのことだ。