米Googleがスマートコンポーズ (Smart Compose)機能をGoogle Docs(Googleドキュメント)でも提供するためのベータプログラムを公表した。
Googleは2015年から人口知能 (AI)を活用した作文支援機能を提供している。最初は「Inbox by Gmail」で、ユーザーが受信したメールを機械学習で解析し、「了解です」や「いま駅につきました」といった短い返信文案を提案する「スマートリプライ」機能を開始。Gmailに拡大した後、それを進化させて、ユーザーがメールを作成する際に文章の一部を入力すると、書き出しや結びの文、定型文、よく使う表現などを提案する「スマートコンポーズ」機能を追加した。
「Smart Compose in Docs」はGmail向けと同じ作文作成支援機能だが、メールに比べると、ワープロアプリであるGoogleドキュメントでの作文はパターンの幅が広く、機械学習による予測が難しくなる。
Googleによると、Smart Compose in Docsはよく使われるフレーズやユーザーの入力に関連性のあるフレーズを提案する。同機能を利用することで、入力の効率を高められ、スペルや文法の誤りを削減できる。
ベータプログラムは英語のみ。G Suiteユーザーを対象にしており、参加希望者はアカウト管理者のメールアドレスで申し込まなければならない。