16コアの第3世代Ryzenがついに発売か
今年7月に発売が開始されたAMDの第3世代Ryzenであるが、最上位モデルの「Ryzen 9 3950X」がようやく、11月30日に発売される模様だ。これまでに登場していたのは12コアの「同 3900X」より下のモデルで、16コアの3950Xは未発売だった。これでついに、AM4マザーボードで16コアマシンの構築が可能になる。
ただし、十分な数量が確保できるのかは気になるところだ。現在、各ショップでは3900Xの品切れが続いており、入手は難しい状況。3950Xは、7月の発表時には9月に発売するとアナウンスがあったが、11月に延期されていた。このことからも、3950Xの生産能力にはやや不安がある。
3950Xの発売を予告したTSUKUMO eX.も、「予約は受けられない」としており、入荷数量の見通しは立っていない模様だ。発売日にどうしても欲しいという人は、今後の続報に注意しよう。
デュアル10GbEの超豪華X299マザーも
今週も、Intelの新型「Core X」(10000番台)に対応するX299チップセット搭載マザーボードが各社から発売となっている。ただ、マザーボードは続々と登場するものの、肝心の新CPUの発売日は依然として不明。自作ファンや販売店のモヤモヤ感は、まだしばらく続きそうだ。
ASUSの「ROG Rampage VI Extreme Encore」は、E-ATXのハイエンドモデル。16フェーズ電源には、InfineonのTDA21472を採用、スイッチング損失と伝導損失を低減した。ファン内蔵のヒートシンクを搭載するなど、冷却性能も強化。インタフェースは、Wi-Fi 6、Aquantia 10GbE+Intel GbE、USB3.2(Gen 2x2)、クワッドM.2と強力だ。価格は89,000円前後。
また、「ROG Strix X299-E Gaming II」も同時に登場している。こちらは、Wi-Fi 6、Realtek 2.5GbE+Intel GbE、トリプルM.2といった構成。前述のExtreme Encoreよりは下位になるものの、十分ハイエンドと言える仕様だ。基板中央には、ROGではお馴染みの「LiveDash OLED」も搭載する。価格は53,000円前後。
一方GIGABYTEからは、「X299X Designare 10G」が登場した。これは、Intel X550-AT2によるデュアル10GbEを搭載するという豪華仕様のマザーボード。さらに、Thunderbolt 3もデュアル搭載するほか、M.2×4スロットのPCI Express 4.0カードが付属するなど、機能は充実している。価格は88,000円前後。
RGB無し!の真っ黒なゲーミングマザー
MSIの「MEG X570 Unify」は、AMD X570チップセットを搭載するマザーボード。最近の上位モデルとしては珍しく、LEDを搭載しておらず、カラーをブラックで統一したデザインは特徴的だ。ダブルボールベアリングのファンを搭載したFrozrヒートシンクや、M.2用のM.2 shield Frozrなど、冷却も優れる。価格は34,500円前後。