ITProTodayは11月11日(米国時間)、「Development Career Plan: 5 Skills You No Longer Need|IT Pro」において、開発者としてのキャリアプランを計画する時に検討すべきスキルセットが変わってきており、これまで開発者として成功するために必要だったスキルが不要になりつつあると伝えた。
開発者としてのキャリアプランを計画する際、こうした使われなくなってきているスキルセットについて把握しておいたほうがよいと指摘している。必要性が失われつつあるとして、紹介されているスキルセットは次のとおり。
コンパイラでの作業
今日では、コーディングするプログラミング言語において、コンパイラの詳細を学ぶことの重要性が低下している。Pythonなどの言語では、従来の意味でコードをコンパイルする必要性がない。また、コンパイルが必要な場合も高度なビルドツールが作業を自動化してくれている。人気の高いコンパイル型のプログラミング言語も、以前よりはバグが少ない。一部の開発者のためにコンパイラを知ることは必要だが、もはや、典型的な開発者にとっては最優先の課題ではなくなってきている
ローカル環境のセットアップ
以前は、コードの開発と試験に必要になるすべてのツールを備えたPCを持っている必要があった。しかし現在では、開発業務はますますクラウドに移行しており、ローカルの開発ボックスの必要性は低下している。開発およびテスト環境のセットアップは引き続き重要だが、それをローカルで行うことはもはや一般的とは言えなくなってきている。
ハードウェアに依存した機能の開発
ゲーム開発者である場合、GPUオフロードの実装などでハードウェアと直接やりとりするアプリケーションを開発することには依然として重要性がある。しかし、他の開発者にとってはハードウェアについて考える必要がなくなってきている。
オペレーティングシステムのニュアンスを知る
以前は、Win32とWin64の違いやUbuntuとRed Hat Enterprise Linuxの違いを知っておく必要があったが、現在その必要性は低下している。コンテナでは、Linuxのディストリビューションを気にする必要はなく、Windowsプラットフォームの多様性も減ってきている。オペレーティングシステムの違いは確かに重要だが、作成しているアプリケーションの種類によっては関係ないケースが出てきており、従来に比べて大きな変化と言える。
ソフトウェアのパッケージ化
以前と比べて、アプリケーションをパッケージ化するための方法を学習することの重要性が低下している。
記事では、特定のスキルを学習するための時間を確保する前に、一歩引いて、そのスキルを学習することが現在の開発者として要求されているものであるかどうかを自問することを推奨している。