米Western Digital(ウエスタンデジタル)は10月28日、NAS環境を使用している小規模企業やホームオフィス向けのストレージ新製品を発表した。具体的には、最大14TBの容量を持つ「WD Red HDD」及び「WD Red Pro HDD」及び、ハイブリッドNAS環境でのパフォーマンスやキャッシュ能力を高めるという「WD Red SSD」。いずれも日本での販売価格はオープンプライス、発売は11月下旬の予定。

  • 新製品の外観

今回発表した新製品は、WD Red SA500 NAS SATA SSD、WD Red NAS Hard Drive、WD Red Pro NAS Hard Driveの3シリーズ。

WD Red SA500 NAS SATA SSDはNASヘビーユーザー向けに設計したといい、500GBから4TB(2.5インチのみ)の容量を提供し、頻繁に使用するファイルへの素早いアクセスを可能にするという。 NASシステム内でのキャッシングに加え、10GbEネットワークに最適な環境を構築可能としている。

24時間365日稼働するNAS環境における膨大な読み取り/書き込み負荷への耐性により、OLTPデータベース、マルチユーザー環境、フォトレンダリング、4K及び8Kのビデオ編集に対応できるという。

WD Red NAS Hard DriveはWD Red SA500 NAS SATA SSDを補完する製品であり、容量が最大14TBに向上し、NASシステムで最大8つのベイに対応できるよう設計したとのこと。

24時間365日環境の小規模ホームオフィスに適するといい、年間最大180TBのワークロード率をサポートするとしている。

WD Red Pro NAS Hard Driveに関して、WD Red Pro HDDはWD Red HDDに似た構成でありながら、サポートできるNASワークロードを14TBにまで高め、最大24個のベイに対応できるという。

3D Active Balance Plus技術とNASware 3.0を使用したエラーリカバリ制御技術により、ドライブ動作の信頼性を大きく強化したとのこと。

各製品の米国での希望小売価格は以下の通り。

M.2フォームファクタ用のWD Red SA500 SSDは、500GBから2TBの容量で72.00米ドルから297.00米ドル。 2.5インチフォームファクタ用のWD Red SA500 SSDは、500GBから4TBの容量で75.00米ドルから600.00米ドル。 WD Red NAS HDDは、14TBの容量で450.00米ドル。 WD Red NAS Pro HDDは、14TB の容量で525.00米ドル。