米AMDは9月30日(現地時間)、ビジネスPC向けデスクトップCPU「AMD Ryzen PRO 3000シリーズ」の販売開始を発表した。最上位モデルは12コア/24スレッドの「Ryzen 9 PRO 3900」で、高い処理性能だけでなく、専用テクノロジによる強固なセキュリティ機能を実現する。まずはHPとLenovoが、このCPUを搭載した法人向けPCの提供を2019年第4四半期から予定している。

最大12コアのZen 2アーキテクチャがビジネスPCにも

AMD Ryzen PRO

ビジネスPC向けでは同日、AMD Ryzen PRO 3000シリーズのほか、G付きモデルナンバーの「AMD Ryzen PRO desktop processors with Radeon Vega Graphics」シリーズ、同Athlon版の「AMD Athlon PRO desktop processors with Radeon Vega Graphics」シリーズも発表されている。

AMD Ryzen PRO 3000シリーズのラインナップは「AMD Ryzen 9 PRO 3900」、「AMD Ryzen 7 PRO 3700」、「AMD Ryzen 5 PRO 3600」の3モデルで、いわゆる第3世代Ryzenと呼ばれる7nmプロセス製造の「Zen 2アーキテクチャ」がベース。特に最上モデルのRyzen 9 PRO 3900は、ビジネスPC向け汎用CPUでは初の12コア・マルチコアプロセッサだ。全モデルでTDP(熱設計電力)を65Wに抑え、性能が高いだけでなく電力効率にも優れる。

今回のビジネスPC向けの「Ryzen PRO」は、一般PC向けの「Ryzen」とはセキュリティ関連の機能で差別化されており、すべてのRyzen PROには、暗号化やTPMに対応しユーザーのPCを保護する「AMD GuardMI」と呼ばれるセキュリティ・コプロセッサを内蔵している。また、コールドブート対策にシステムメモリ全体を暗号化する「AMD Memory Guard」機能も利用できる。

発表された新モデルの一覧と主要スペックは以下の通り。Ryzen 9 PRO 3900/Ryzen 7 PRO 3700/Ryzen 5 PRO 3600以外は、前世代のZen+アーキテクチャ(Picasso)がベースの製品と見られる。

モデル コア/スレッド TDP L2+L3キャッシュ
Ryzen 9 PRO 3900 12/24 65W 70MB
Ryzen 7 PRO 3700 8/16 65W 36MB
Ryzen 5 PRO 3600 6/12 65W 35MB
モデル コア/スレッド TDP L2+L3キャッシュ GPU Compute Unit
Ryzen 5 PRO 3400G 4/8 65W 6MB 11CU
Ryzen 5 PRO 3400GE 4/8 35W 6MB 11CU
Ryzen 3 PRO 3200G 4/4 65W 6MB 8CU
Ryzen 3 PRO 3200GE 4/4 35W 6MB 8CU
モデル コア/スレッド TDP L2+L3キャッシュ GPU Compute Unit
Athlon PRO 300GE 2/4 35W 5MB 3CU