NTTタウンページは9月4日、ホームページ作成サービスを提供するイスラエルのWix.comと提携し、中堅・中小企業向けに同サービスをSaaS型のサービス「NTT タウンページ Digital Lead Powered by Wix」(以下、Digital Lead)として提供すると発表した。
中堅・中小企業のビジネス拡大にとって、インターネットを活用したマーケティング活動は不可欠となる一方で、人手の確保のほか、専門的な知識や経験が必要になることが課題となっている。こうした課題対して、NTTタウンページは、Digital Leadを提供することで、マーケティングビジネス進出する。
Digital Leadは、ホームページの作成、独自ドメインによる運用、月1回の更新作業で月額7,000円で提供(契約は1年)。ほかに、問い合わせフォームを加えた月額10,500円のプランや、これにメールキャンペーン・予約画面を加えた月額16,500円のプランもある(料金はすべて税別)。
Wix.comでは、AIを使用した自動ホームページ作成ツール「Wix ADI」、自由自在にデザインを編集できるクリエイティブな方向けの「Wix エディタ」、デベロッパー向けの「Corvid」の3つのツールを提供。現在、190カ国で提供し、1億6000万人のユーザーがいる。
スマートフォン・タブレットに対応し、WixのSEO ツールを使うことで、新たに制作されたホームページの Googleによるインデックス化が数十秒で完了するという。
また、見込み客へのメール送信やクーポンの配布といったマーケティングツールや、顧客管理(CRM)機能もある。
Digital Leadでは、さらに、NTTタウンページが日本市場向けにアレンジし、数千点の写真素材や、数百点の業種・業態・目的別のテンプレート・見本を提供する。また、NTT タウンページが企画・制作・運用代行する
NTTタウンページ 代表取締役社長 酒井紀雄氏は、「中堅・中小企業の方に、Webページの作成やマーケティングプロセスをワンストップで提供する」と語り、目標として、今後1年間で1万IDの獲得をあげた。
当面は、800名いるNTTタウンページの広告営業を中心に販売していくが、将来はNTTグループ内での販売連携も考えているとした。
同社は、約700万の店舗・事業者を掲載したタウンページ(電話帳)を全国の住戸・事業者に約6600万部を配布している。掲載情報は、カーナビや顧客データベース向けに販売も行っている。これらをDMPとして利用していくことも、将来的に検討していくという。
Wix.com 社長兼最高執行責任者 ニール・ゾハール氏は、「日本でこのような共同のブランディングを行うのは、今回が初めてになるが、数百万の日本の事業者の方にご利用いただくことで、日本市場の拡大につなげることができる。今回の2社の提携によって、中小企業のホームページ制作、サイト管理、SEO対策までをサポートしていくことは、両者にとってキーになる」と語った。