NTTデータは29日、Apache Software Foundation支援のオープンソースプロジェクト「Apache Kafka」による大規模データ処理基盤の構築・運用をサポートする「Kafka構築・運用ソリューション」の提供開始を発表した。

インターネットを支えるApache HTTP Serverをはじめ、多くのオープンソースプロジェクト支援を行うApache Software Foundation。プロジェクトリストには、200を超えるApache Projectが記載されている。近年ではビッグデータや分散処理のニーズを支えるフレームワークHadoopやSparkのニーズも高く、NTTデータでは技術者300人体制で「Hadoop/Spark構築・運用ソリューション」の提供を行っている。

Hadoop/Spark構築・運用ソリューション(NTTデータWebサイト内<a href="https://kafka.apache.org/" target="_blank">公式サイト</a>)

Hadoop/Spark構築・運用ソリューション(NTTデータWebサイト内公式サイト)

今回、同社は新たに大規模データのリアルタイム処理実現を支援する「Kafka構築・運用ソリューション」の提供を開始した。効率的な分散メッセージングシステムの構築を行えるコンポーネントが用意されており、IoTや機械学習など大規模データのリアルタイム活用に寄与する。

NTTデータは、GPSや速度センサー情報で渋滞を考慮した経路案内、金融取引のリアルタイム不正検知など、活用例を示しながら、従来個別に設計・構築を行う必要があったこのような大規模データの受け渡しがより用意に実現できること、商用利用を意識した利便性の高いプロダクトである一方、比較的新しいプロダクトであるため一般での利用実績が少ない、分散システムに対する知見が必要なことなど、導入へのハードルがあることをサービス提供の背景に挙げている。

「Kafka構築・運用ソリューション」では、Apache Kafkaを活用した大規模データのリアルタイム処理基盤のコンサルティングから実証実験、基盤構築や運用まで広く技術サポートを行う。同社は3年間で累計100億円の売り上げを目指すとともに、開発コミュニティーへの貢献、商用システム活用のための信頼性や運用性向上のための取り組みを継続して実施していく旨を述べている。