日本電気(NEC)は8月22日、ローソンが8月23日午前0時から約半年間実施する横浜市のローソン氷取沢町店でのスマート店舗(深夜省人化)実験において、QRコードでの利用客確認や映像解析技術を用いて人の識別を行う入店管理システム、自動釣銭機能が付いた完全セルフレジ、店舗内カメラを用いたクラウド型カメラサービスを提供すると発表した。

具体的には、実験店舗の自動ドアの横に入店管理機器を設置し、来客確認後に自動ドアが開く仕組みを採用している。

利用客は、事前にローソンアプリに登録し、店舗の入店管理機器でアプリ上に表示するQRコードを読み取るか、近隣の利用客向けに事前に発行する入店カードのQRコードを読み取ることで入店可能となる。

  • スマート店舗(深夜省人化)実験の仕組み(資料:ローソン)

QRコードを持たない利用客は、入店管理機器に搭載したカメラで顔を撮影し、NECの顔認証AIエンジンを用いた映像解析技術により人の顔と識別すると入店可能となる。

NECは、入店管理システムに加え、自動釣銭機能に対応した完全セルフレジや、見守り用途として、店舗内に新設した360度見渡せるドーム型ネットワークカメラなどを用いて店舗状況の確認が可能なクラウド型カメラサービスを提供し、利用客の利便性向上と安全・安心な店舗運営の実現に貢献するとしている。

同社は、今後ローソンが実施する実験期間中の検証や、取り扱い商品の拡大、システム改修や運用方法の見直しを継続的に支援する予定だという。