Canonicalは8月7日(米国時間)、「Enhancing our ZFS support on Ubuntu 19.10 - an introduction - Ubuntu Blog|Ubuntu Blog」において、この秋にリリースが予定されている「Ubuntu 19.10」のデスクトップ版からZFSのサポート機能を強化する予定だと伝えた。
このまま順調に開発が進めば、Ubuntu 19.10 Dekstopでは実験的という位置づけながらも、ルートファイルシステムをZFSで構築することが可能になると見られる。
Canonicalは今後、ZFSの採用範囲を広げるとしており、順次新しいUbuntuでZFSの利用を拡大することが予想される。また、デスクトップ版は最初の取り組みとしており、今後サーバ版にもZFSの適用が拡大する見込み。ZFSは人気の高いファイルシステムであり、多くのユーザーに歓迎されると思われる。
LinuxにおけるZFSの利用に関してはライセンスにおいて長い間疑念が存在している。Canonicalは数年前にライセンスに関して調査を行い、LinuxにおけるZFSの利用はライセンス違反にはならないという結論を出しており、それ以降、UbuntuでZFSを利用するための取り組みを続けている。
ZFSはモダンなファイルシステムの1つ。ストレージ・アプライアンスやストレージ・システム、NASで広く採用されている。提供されている機能が豊富で、さまざまな稼働実績があり、ユーザーから高い支持を得ている。Linuxディストリビューションの中でも高い人気があるUbuntuでZFSが利用しやすい状況になることで、ZFSの利用範囲が広がると見られる。