もしも犬や猫が、スマートフォンで自撮りしたらどうなる? そんなナンセンスな疑問も、サードウェーブが運営する上海問屋の「ペット自撮りスティック DN-915835」を使えばわかります。PC専門店ドスパラ店舗およびドスパラ通販サイトで980円(税別)で販売中です。

  • ペット自撮りスティック DN-915835をスマートフォンに装着したところ

DN-915835は、フレキシブル三脚などに使われているフレキシブルスティックの両端にクリップが付いた、シンプルな構造のユニークな製品です。

使い方は至って簡単で、一方のクリップはスマートフォンの上部に取り付け、もう一方のクリップにはペットの好きな食べ物を挟みます。あとはフレキシブルスティックの角度を調節し、スマートフォンのカメラを起動してペットの鼻先に近付ければ、ペットがカメラの前に寄ってきて、ペットの自撮り(っぽい)写真のシャッターチャンスになるという仕組み。

  • こんな感じでエサ視線の猫が簡単に撮れます。もうちょっと下を見てくれれば完璧なのに! などと盛り上がれます

単純ですが、スマートフォンの向きやフレキシブルスティックの角度によって、ペットのさまざまな表情が撮れ、工夫の余地のあるところが楽しい商品です。上海問屋によれば、発売直後に猫好きのユーザーの間で話題になり、問い合わせが殺到したそう。分かる気がします!(笑)

筆者はペットを飼っていないので、今回は猫を2匹飼っている友人宅にお邪魔して猫の自撮り風を撮らせてもらいました。その友人によると、普段は猫の前でカメラを構えるとちょっと嫌がって撮りづらいとのことでしたが、これならエサで釣れるので嫌がられずに撮れそうです。

  • 撮影中の風景。パッケージなのに寄ってくる、ちゅ~るの強さは尋常ではありません! 中身が空でも釣れるんじゃあるまいか…

撮影に入る前に1つ注意点。本製品のクリップはつかめる厚さが意外とシビアで、厚さ8.0mm程度までしか挟めません。それ以上だと挟めたように見えても、すぐに外れてしまい、場合によってはパチっと音を立てて飛んでいってしまうので気を付けてください。

筆者の手元にあった、厚さ6.9mmのiPhone 6は余裕でした。友人の持つ厚さ7.4mmのXPERIA XZ1はカバーを外せば問題なし。カバーを付けていると、スマートフォンを動かしているうちに外れることがありました。

筆者がメインで使っている厚さ9.0mmのAQUOS R2 SH-03Kは、カバーを付けたままでは挟むこともできず、カバーを外してもかなり慎重に扱わないと外れてしまいました。スペックベースで見る限り、厚さ7.7mmのiPhone XSや厚さ7.8~8.5mmのGalaxy S10あたりまでなら使えそうですが、国内メーカーの厚めの端末は難しいかもしれません。

  • 上がスマートフォンを挟むクリップ。下がエサを挟むクリップ。挟めるスマートフォンの厚さは意外にシビア

さて、猫を撮影していて感じたのは、カメラ目線で撮影するのは実は結構難しいという事実。エサに視線がいくので当たり前と言えば当たり前なのですが、エサをカメラの中心に持ってくるとエサとクリップで猫が隠れてしまうので、結局カメラ目線になりません。

また、大人しくのんびり食べてくれるとも限らず、スティックの角度や猫が覗き込む角度によっては、ほとんど口しか画角に入っていないなんてことも。ちなみに、飼い猫はエサなら何でも食べてくれる訳ではないというのも、筆者にとっては発見でした……。

  • ほとんど口しか写っていないけれど、これはこれで味があります

それでも、色々なエサで猫の気を引き、角度を調整してはベストショットを狙うのはなかなか楽しい時間でした。本体サイズがクリップを含めて146mmとそれほどアームが長くないので、スマートフォンではなくマイクロカメラに取り付けるともっと良い写真が撮れるかもしれないなと感じました。

もちろん、被写体も猫だけでなく豆柴のような小型犬でも可愛い写真が撮れそうだし、インコなどの鳥や、トカゲやカメなどの爬虫類で試しても楽しい写真になりそうです!

1,000円でお釣りのくるお手軽価格ながら、ユニークに使える遊び道具、あなたも試していてはいかが?

  • 横から覗き込んでくれたのでこんな写真が撮れました。ちょっと自撮りっぽい?