Debianプロジェクトは7月6日(米国時間)、「Debian -- News -- Debian 10 "buster" released」において、Debianの最新版となる「Debian 10 "buster"」の公開を伝えた。Debian 10 "buster"は25カ月におよぶ開発の成果物とされており、今後5年間のサポートが提供される見通し。
Debian 10 "buster"に同梱されるデスクトップ環境は次のとおり。
- Cinnamon 3.8
- GNOME 3.30
- KDE Plasma 5.14
- LXDE 0.99.2
- LXQt 0.14
- MATE 1.20
- Xfce 4.12
Debian 10 "buster"では、GNOMEのデフォルト・ディスプレイサーバとしてXorgではなくWaylandが使われるようになっている。Waylandはよりシンプルでモダンな設計によって開発されており、セキュリティ面でも有益とされている。ただし、Xorgディスプレイサーバもデフォルトでインストールされた状態になっており、Xorgを選択することも可能。
Debian 10 "buster"は次のようなソフトウェアも同梱されている。
- Apache 2.4.38
- BIND DNS Server 9.11
- Chromium 73.0
- Emacs 26.1
- Firefox 60.7 (firefox-esrパッケージ)
- GIMP 2.10.8
- GNU Compiler Collection 7.4および8.3
- GnuPG 2.2
- Golang 1.11
- Inkscape 0.92.4
- LibreOffice 6.1
- Linux 4.19 series
- MariaDB 10.3
- OpenJDK 11
- Perl 5.28
- PHP 7.3
- PostgreSQL 11
- Python 3 3.7.2
- Ruby 2.5.1
- Rustc 1.34
- Samba 4.9
- systemd 241
- Thunderbird 60.7.2
- Vim 8.1
Debian 10 "buster"にはこれ以外にも5万9000個以上のソフトウェアパッケージが同梱されている。インストールイメージはBitTorrentでダウンロードできるほか、jigdoによるダウンロードまたはHTTP/FTPを使ったダウンロードが可能。