ネットワーク帯域情報を表示するためのコマンドやネットワークスピードを計測するツールを紹介した。紹介されているコマンドは次のとおり。

It's F.O.S.S.は6月26日(米国時間)、「9 Tools for Monitoring Internet Bandwidth and Speed in Linux」において、Linuxのネットワークトラフィック、帯域幅、インターネット速度を監視するためのオープンソースのツールを紹介した。インターネットの速度の監視は、ネットワークに障害が発生した時、その原因を突き止める上で役に立つ。

紹介されているツールは次のとおり。

ツール 内容
NetSpeed GNOMEパネルで動作するシェルエクステンション。ダウンロード速度とアップロード速度の合計を表示する。クリックするとドロップダウンに個々の値が表示される
Fast Netflix fast.comを利用したダウンロード速度チェックツール。コマンドラインで動作
speedtest-cli speedtest.netを利用したダウンロード速度およびアップロード速度チェックツール。コマンドラインで動作
NetHogs プロセスごとに帯域幅をグループ化して表示。/procを使うためLinuxに強く依存している。コマンドラインで動作
nload ネットワークトラフィックと帯域幅の使用状態をモニタリングするツール。コマンドラインで動作
CBM ネットワークデバイスごとにトラフィックを表示するツール。コマンドラインで動作
iPerf ネットワークパフォーマンス計測に使われる汎用コマンド。サーバとクライアントの双方の機能を持つ。コマンドラインで動作
vnStat カーネルの提供しているネットワーク・インタフェース統計データを表示するコマンド。コマンドラインで動作
iftop ペアのホスト間のネットワーク接続を監視。コマンドラインで動作
  • コマンドの実行サンプル

    コマンドの実行サンプル

ネットワーク通信速度を計測するコマンドは既存のサイトのサービスを利用している。iPerfを使ってベンチマークを実施する場合にはサーバとクライアントの双方でiPerfコマンドを実行する必要がある。それ以外のコマンドは、カーネルが提供している統計データなどを利用することで、モニタリングツールとして機能している。

記事で紹介されているツールのうちいくつかのコマンドはLinuxカーネルの機能に依存しているためLinuxでしか動作しない。しかし、それ以外のコマンドに関してはmacOSなどほかのUNIX系オペレーティングシステムでも使用できる。