米Googleのインキュベータ部門であるArea 120が「Game Builder」というプログラミングの知識がなくても3Dゲーム作りに挑戦できる箱庭ゲームを提供しているのをご存じだろうか?

昨年11月からSteamを通じてWindows版とMac版が配信されていたが、初期開発版をEarly Access Gameとして提供していたため"知る人ぞ知る存在"だった。6月13日の大規模アップデートでゲーム作りの体験が大幅に向上し、より楽しく、豊かな表現でゲームを作れるようになったことで、Googleの公式ブログで開発チームが正式に「Game Builder」を紹介した。

  • Game Builder

    地形ブロックを組み合わせてゲームの舞台を作成

Game Builderでは3Dオブジェクトを自由に配置して3Dゲームの世界を作るが、最新のアップデートで地形のオブジェクトがブロック形状に統一され、よりシンプルに、LEGOを組み立てたり、「マインクラフト」で遊ぶような感覚で作成できるようになった。カード形式のビジュアルプログラミングが組み込まれており、例えば「プレイヤーを見つけた時にどうする?」「プレイヤーが周りにいない時にどうする?」というような質問に対して、「追いかける」「ウロウロ動き回る」といったカードをドラッグ&ドロップして答えるだけでアクションを割り当てられる。遊びながらプログラミングの論理的思考を習得でき、さらにJavaScriptを使ったカードの内容のカスタマイズにも挑戦できる。編集内容はその場でゲームに反映されるので、ゲームの動きで確認しながらコーディングを学べる。

  • アクションを指定

    カードをドラッグ&ドロップするビジュアルプログラミング

  • カードのカスタマイズ

    JavaScriptを使ってカスタマイズ。変更をその場で確認して保存するだけ、コンパイル不要

マルチプレーヤーをサポートしており、友達と共にゲームを作ることも可能。作成したゲームはSteam Workshopで共有できる。以前は将来のフルバージョンで実現する計画の中に「Unity3Dインポート/エクスポート」が含まれていて、より高度なゲーム開発へと移っていける可能性が話題になったが、現在Unity3Dサポートは計画から省かれている。