日商エレクトロニクスとスマーティエは5月15日、IoT事業における協業を開始すると発表した。まずはスマーティエの地元である群馬県の製造業を皮切りに生産性向上を狙う企業にIoTソリューションを展開していく。

日商エレは、これまで培ったコンサルティングやソリューション提案のノウハウをベースにKiiをはじめとしたさまざまなベンダーのIoTソリューションを提供しているほか、IoTが生み出すさまざまなデータや気づきを新たな付加価値として次のビジネスにつなげる活動をしている。

一方、スマーティエはIoTを活用したサービス「スマーティエ・テクノロジー・スィート」や顧客開拓のための方法論「スマーティエ・セールスメソッド」を軸に、製造現場の設備・装置の稼働可視化サービスや停止理由把握システム、生産管理システムとの連携など、製造現場におけるIT/IoTトータルソリューションで、製造業のデジタルトランスフォーメーションを支援。

協業により両社は、製造業が抱える従来型のビジネスモデルにおける課題を解決するだけでなく、企業価値の向上や競争力の強化を目指す攻めのITの支援も目的としている。

具体的な協業の内容として「IoTに関するノウハウ共有、個別コンサルティングの提供」「 製造業に対するIT/IoTサービスの共同セールス活動」「共同プロモーション、共同マーケティングイベント開催」の3点を挙げている。

IoTに関するノウハウ共有、個別コンサルティングの提供については、IoT関連実務に関する知見、ノウハウ、個別案件向けのコンサルティングサービスの共同提供する。

製造業に対するIT/IoTサービスの共同セールス活動については、各種ソリューションとスマーティエ・テクノロジー・スィートを提供する。各種ソリューションはIoTプラットフォーム「Kii」を活用したIoTソリューション実装、AI、エッジコンピューティング、ビッグデータ解析、クラウド、ストリーミングデータ・リアルタイム解析、生産管理システム連携、装置停止理由把握システムを提供。

スマーティエ・テクノロジー・スィートは、製造業の課題を顕在化させるためのブレーンストーミング用ツール「スマーティエ課題KENZAIKAツール」、製造業の課題顕在化用アセスメントツール「スマーティエ・アセスメントツール」、新規顧客開拓のための統合セールスメソッド(ターゲット選定、各種コンテンツ作成法、コンタクト・課題収集法)「スマーティエ・セールスメソッド」、センサ・デバイス・通信・クラウド・IoT可視化ツールなど、IoTに付随するすべてを統合したIoTサービス「スマーティエIoTクラウドサービス」を提供する。

共同プロモーション、共同マーケティングイベント開催に関しては、群馬県前橋での群馬県主催のIoTセミナーに登壇する。協業を通じて、製造業向けにデジタルトランスフォーメーションサービスをトータルソリューションとして提供することで、顧客が競争力を得ることを支援するとともに、ノウハウ・知見から価値やサービスを提供する新たなプラットフォームの構築を目指す考えだ。