ワコールは18日、デジタル技術を活用した新接客サービス「3D smart & try(スマート アンド トライ)」を開始することを発表した。サービス体験可能な実店舗を東急プラザ表参道原宿に5月末にオープンするなどオムニチャネル戦略を推進する。
「3D smart & try」は、同社独自の3Dボディスキャナーと接客AIが融合するサービスで、約5秒で身体の周径や体積(バストボリューム)を計測。体型の特徴を判定しワコールの販売の接客ノウハウを学習したAIで、個々人の体型にあった商品をストレスフリーのセルフサービスで選べるもの。まるでSF映画を思わせるような新たなサービスは、昨年8月には、"次世代店舗"として取り組みが発表されていた。
店舗に設置される3Dボディスキャナーは、約150万点という点群を計測し、店内タブレットでは分析や過去データとの比較なども行える。こちらに搭載される接客AIは、素材や形状などの要素、同社の長年のノウハウを学習させており、計測データを踏まえたおすすめ下着の提案を行ってくれる。実際の流れなど詳細は公式ページに掲載してある。
5月30日にはサービスと連動する「ワコール3Dsmart&try」東急プラザ表参道原宿をオープン。4月19日からはオープンに先駆けて、表参道ヒルズ1階の表参道Rスタジオ(東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズ)にて期間限定のポップアップショップも開設する(5月12日まで)。
同社は多様化する購買行動への対応に店舗とECの連携を図り、"お客様とより深く、広く、長く"つながる環境をつくりあげる独自のオムニチャネル戦略の推進を目指している。