米DocuSign(ドキュサイン)は3月21日(現地時間)、合意・契約・稟議などの文書作成から署名、締結、管理に至る、合意・契約に関するプロセスのデジタルトランスフォーメーションを促進するための製品群である「DocuSign Agreement Cloud」を発表した。

新製品群には、同社が提供してきた電子署名や2018年に買収した米SpringCMの契約ライフサイクル管理など既存のドキュサイン製品に加え、文書の生成、本人確認、クリックのみで同意を簡略化および迅速化する、3つの新製品を含む。

また、SalesforceやMicrosoft、Google、SAPなど、契約プロセスに関わる数百に及ぶ、他社のアプリケーションとの連携機能も含むほか、2019年春のアップデートとして、同製品群を補完する3つの新製品を発表した。

Salesforce AppExchangeで提供する「DocuSign Gen for Salesforce」は、営業担当者などが数回のクリックで、Salesforce内から直接、すぐに署名可能な契約を自動生成でき、取引時間の短縮やミスの軽減、生産性の向上につながるとしている。

「DocuSign Click」は、Webサイトで顧客やユーザーから、標準的な合意や契約、同意をワンクリックで取得できる機能を提供する。同機能は署名を必要としないため、例えばプライバシーポリシーへの合意などに活用できるという。同製品の使用により、維持費がかかり広範な監査能力に問題がある、手作りのソリューションを使う必要がなくなるとしている。

「DocuSign ID Verification」は、機密または機密性の高い取引において、政府発行のID及び欧州のeIDの検証を簡略化し、セキュアに自動化する。例えば、銀行口座を開設するには通常、署名者が写真付き身分証明書を提示する必要があるが、同製品はこのプロセスをデジタル化及び自動化し、事実上どこからでもモバイルデバイス上で本人確認できるようになるという。