リコーとリコージャパンは3月19日、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、リコージャパン高知支社にEV(電気自動車)2台とEV・PHEV(プラグインハイブリッド車)充電用設備を導入し、平日は営業車として、休日は近隣住民や観光客向けのカーシェアリングとして活用する実証実験を同28日に開始すると発表した。

  • リコージャパン高知支社に導入するEV(電気自動車)

    リコージャパン高知支社に導入するEV(電気自動車)

今回の実証実験は、日産自動車の協力のもと、日産リーフ2台でカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」を活用して行い、社用EVを休日にカーシェアリングとして有効活用することで、車両保有コストや温室効果ガス(GHG)の削減を図るとともに、EVの普及促進に貢献するという。

リコーグループでは、2017年4月に第19次中期経営計画をスタートし、事業を通じて注力する5つの重要社会課題を設定し、その1つとして脱炭素社会の実現を掲げ、2050年に自社排出の温室効果ガス排出ゼロを目指す「リコーグループ環境目標」を設定している。

徹底した省エネ活動の推進に取り組むほか、事業に必要な電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指す国際的なイニシアチブであるRE100に参加するなど、再生可能エネルギーの積極的な活用に取り組んでいるという。

また、顧客に対しても省エネ性能に優れた商品や、エネルギー効率を高めるためのサービスを提供することで、バリューチェーン全体での脱炭素社会づくりに貢献することに取り組んでいる。

今回の実証実験では、社用EVを休日に近隣住民や観光客向けにカーシェアリングとして貸し出すことで、EV導入時の運用コスト軽減にどの程度寄与できるかを検証するとともに、地域における温室効果ガスの排出削減に貢献するほか、こうした取り組みを通じ、地域社会とともに脱炭素社会の実現やSDGsの達成に向けて一体となって取り組む機運を醸成していく考えだ。