米Googleがゲーム開発者カンファレンス「GDC (Game Developers Conference) 2019」(米サンフランシスコ 3月18日~22日)において「エキサイティングな発表」を行うことを予告している。「Project Stream」の招待制パブリックテストが終了したタイミングであることから、ゲームストリーミングサービスまたはその技術に関する発表が予想されている。
昨年の「GDC 2018」でGoogleは開催期間中の1日をGoogle Developer Dayとしていたが、今年は3月18日を「Mobile Developer Day」、そして3月20日を「Cloud Developer Day」というようにモバイルとクラウドに分けてDeveloper Dayを行う。中でも注目されるのが、Cloud Developer Dayの予定に「Google Cloudおよびゲームの最新ニュースを知るチャンス、エキサイティングな発表を用意しています」とあること。GDCはゲーム開発者向けのカンファレンスであり、Developer Dayのセッションは全て開発者向けの内容になる。しかし、それらとは別に、Googleは3月19日にキーノートを計画しており (現地時間の午前10時開始)、報道関係者に招待状を送り始めている。そのためキーノートで広く発表し、翌日のCloud Developer Dayで開発者に詳細を説明するのではないかと見られている。
Googleのクラウドとゲームというと、1年前にThe Informationが、「Yeti」というコードネームでGoogleがサブスクリプション型のゲームストリーミングサービスを開発していると報じたのが話題になった。Chromecastでプレイでき、同サービス向けのゲーム機開発も継続している可能性を指摘していた。そして昨年10月、Googleが「Project Stream」というストリーミングゲームのプロジェクトを発表、米国で「Assassin's Creed Odyssey」を用いた招待制の技術テストを実施した。Project Streamではハイエンドゲーム用のグラフィックカードは必要なく、ブロードバンド回線 (25Mbps以上を推奨)とChromeブラウザが動くPC環境があれば、プラットフォームを問わずプレイできる。1月後半にパブリックテストが終了しており、GoogleがProject Streamを正式サービス化するのか、それとも技術をライセンス提供するのか、同プロジェクトの次のステップが注目されていた。