大日本印刷は2月14日から24日にかけて、街なかで"移動"に困っている人とそれを手助けしたい人をLINEで結びつける実証実験「“ふらっと”スマホで助け合いサービス」を東京都・新宿西口エリアで実施する。
東京都のソフトバリアフリー実証実験のひとつとして採択されている今回の実証実験は、高齢者や障がいを持つ人の段差や障害物による移動の困難、駅施設や乗換ルートで迷う観光客など、"移動"に関して"困っている人"とこれを"手助けしたい人"をLINEを通じて結びつけるもの。同社は、これまでに「立っているのがつらい妊婦と席をゆずりたい乗客をマッチングする実証実験」(都内地下鉄2017年12月)、JR大阪駅での「移動に困った人とサポーターをつなぐ実証実験」(2018年8月)、「街なか手助けサポートプロジェクト『たすけっと』」(2019年2月より福岡市内)を行っており、これらに続く第4弾の試みとなる。
実証実験賛同者は、LINEの公式アカウント「&HAND」で友だち登録を行い、「手助けを必要とする側」か「手助けする側(サポーター)」かを選択(初期登録後は、いつでも切り替えられる)。登録後対象エリアに入るとLINEアプリに、そのエリアに入った旨のメッセージが届き、チャットボットに会話形式で応えながらサポート&被サポートの対面へと導かれる。詳細やこれまでの実証実験は公式ページに掲載されているが、従来、人の手助けをしたいと思っていた人も"本当に困っているかどうかわからない""声をかけて断られるのが嫌だ"などの状況がこれを控えさせていた様子がうかがえる。
DNPでは、実証実験での取り組みを通じて人々のニーズや期待を把握することで、「手助けを必要とする人」と「手助けする人」の相互理解促進、"心のバリアフリー"を実現するサービスの開発へとつなげていく旨を述べている。