Intelは1月7日(米国時間)、CES 2019に合わせて開催したプレスカンファレンスで、第9世代Coreプロセッサのラインナップ拡充を発表した。型番に「F」が付いた内蔵GPUなしモデルなど6製品を新たに追加し、2019年1月中の出荷開始を予定する。

  • Intelがプレスカンファレンスで第9世代Coreプロセッサのモデル追加を発表した

Intelは2018年10月に第9世代Intel Coreプロセッサをとして、Intel Core i5-9600K、Intel Core i7-9700K、そしてIntel Core i9-9900Kの3モデルを発表した。

今回新たにIntel Core i9-9900KF、Intel Core i7-9700KF、Intel Core i5-9600KF、Intel Core i5-9400F、Intel Core i5-9400、Intel Core i3-9350KFが投入される。

製品名の末尾に見慣れない「F」の文字があるが、これは内蔵グラフィックスを無効化した製品で、グラフィックスカードの使用を前提としたものだ。各製品のスペックは以下の通り。

製品名 i9-9900KF i7-9700KF i5-9600KF i5-9400F i5-9400 i3-9350KF
コア/スレッド 8/16 8/8 6/6 6/6 6/6 4/4
ベース/ブースト 3.6/5.0GHz 3.6/4.9GHz 3.7/4.6GHz 2.9/4.1GHz 2.9/4.1GHz 4.0/4.6GHz
キャッシュ 16MB 12MB 9MB 9MB 9MB 8MB
内蔵GPU - - - - UHD Graphics 630 -
TDP 95W 95W 95W 65W 65W 91W

Intel CPUの製品情報を掲載するIntel ARKにてCore i9-9900KF/Core i9-9900K/Core i7-9700KF/Core i7-9700Kを比較すると、追加モデルではvProのほか、Intel TSX-NI、Intel Stable Image Platform Program (SIPP)、Intel Trusted Execution Technologyが無効となっている。

  • Intel ARKの比較機能を使ってCore i9-9900KF/Core i9-9900K/Core i7-9700KF/Core i7-9700Kを比べると、新モデルでは「Processor Graphics」の項目がまったく記載されていない(=無効化)

  • また、vProやIntel TSX-NI、Intel SIPPも非サポートのようだ

また、第9世代Coreではないが、内蔵GPUを無効とする「F」型番の製品として、Intel Core i3-8100Fも追加されているようだ。

Intelではラインナップ追加により、カジュアルユースからプロ向け、コンテンツ制作やゲーミングなど幅広いニーズに対応するとしている。今回発表されたモデルは2019年1月に出荷し、2019年第2四半期にはさらにラインナップを拡充するという。

なお、第9世代CoreはいまのところデスクトップPC向けの製品のみだが、Intel クライアントコンピューティンググループのシニアバイスプレジデントを務めるグレゴリーブライアント氏によると、こちらも2019年第2四半期に投入するという。